著者
堀 洋祐 湯村 翼
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.97-106, 2021-08-23

本研究では,相手の存在を感じる音声通話を実現する糸電話型デバイス“ミエナイトデンワ”を提案する.携帯電話などの音声通話では相手の存在をあまり意識せずに会話することが多い.本デバイスは「見えない糸で結ばれた糸電話」をコンセプトに,2対のコップが空間的に向かい合ったときのみ音声通話を可能とする。会話のために相手と向かい合っているという状況を必要とすることで,相手との繋がりを強く意識した「対話」を実現できる。
著者
湯村 翼
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.99-101, 2022-08-25

サッカーの作戦会議では,ある局面における戦術を指示するために,書き込みとマグネット配置が可能な作戦盤を用いる.しかし,作戦盤は平面であるため,その局面における視覚的状況を想像しにくい.そこで,視覚的状況を容易に想像できるよう,一人称視点映像を提示するVRサッカー作戦盤システムTacticBoardVRを開発した.選手の配置を指定する指示ボードとしてタブレット端末を,ビューワとしてヘッドマウントディスプレイを用いてシステムのインタフェースを構築した.
著者
湯村 翼 平田 孝広 木村 元紀
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.252-254, 2014-09-12

地図を球面ディスプレイで見られるシステムを開発した。球面ディスプレイは民生品のプロジェクターを用いてリアプロジェクション式のものを制作した。地図の描画はD3.js の機能を用いてアプリケーションを制作した。
著者
湯村 翼 勝間 亮 鳥山 美由紀 大日向 大地 河村 聡人 池畑 陽介 河村 耕平 松尾 尚子 YUMURA Tsubasa KATSUMA Ryo TORIYAMA Miyuki OBINATA Daichi KAWAMURA D. Akito IKEHATA Yosuke KAWAMURA Kohei MATSUO Naoko
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告: 宇宙科学情報解析論文誌: 第10号 = JAXA Research and Development Report: Journal of Space Science Informatics Japan: Volume 10 (ISSN:24332216)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RR-20-010, pp.109-117, 2021-02-22

人工衛星等の宇宙のデータを使って地球の課題を解決するハッカソンイベントNASA InternationalSpace Apps Challenge (SpaceApps)が,2012 年より毎年開催されている.2020 年の年初より始まった新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の拡大を背景とし,宇宙データを使ったCOVID-19対策を行うバーチャルハッカソンイベントSpaceApps COVID-19 Challengeが急遽企画され,2020 年5 月に開催された.イベントはオンラインでの開催となり,日本では,日本地域の参加者向けに過去のSpaceAppsのオーガナイザが中心となってイベントのサポートを行った.本稿では,SpaceApps COVID-19 Challengeの開催の背景と概要,オンラインツールを活用した開催支援方法,結果と課題についてまとめる.
著者
福嶋 開人 湯村 翼 リム 勇仁 丹 康雄
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2020-UBI-66, no.1, pp.1-8, 2020-05-18

少子高齢化の進展により,少ない働く世代で多くの高齢者を支えることから働く世代,高齢者ともに負担が高まっており,少ない介護者で効率的に高齢者を見守る方法が注目されている.そこで,無線電波によるデバイスフリーで呼吸数および心拍数を推定する研究がされており,種々の電波方式が検討されている.例えば,専用無線機器を用いた FMCW や汎用無線の Wi-Fi を用いる方法が挙げられる.しかし,これらの方法には機器が社会に広く普及していない点や消費電力が大きい点で,家庭内での利用に不向きという問題がある.本稿では,汎用無線標準である Bluetooth Low Energy のアドバタイズ機能を用いて家庭内にいる居住者の呼吸数および心拍数の取得の可能性について検討する.実験では,人の呼吸数および心拍数に相当する振動をアルミバルーンを用いて再現し,送信電波がフレネルゾーンにより干渉することで生じる受信強度の変化から振動が取得できるかを確認した.呼吸数の 10bpm,15bpm,20bpm において,想定した周波数に反応が出ている結果を得た.このことから,BLE 電波を用いて生体情報の実現が取得が可能であると結論付けた.今後の展望として,本実験では利用しなかった送信パケットのデータ部に送信機の位置を格納し,マルチアンテナ構成を実現することでより高精度な測定の実現を見込む.また,家庭内での位置情報を利用する研究と組み合わせることで居住者一人ひとりを識別し,個人に合わせた提案を行う社会的に影響の大きな技術となり得る.
著者
湯村 翼
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2015-EC-37, no.3, pp.1-3, 2015-08-16

新たな成果や知見が発表される場は,アカデミック (学術会議や学術論文) 以外に,IT 勉強会,ハッカソン,Maker Faire,ニコニコ学会 β,ニコニコ動画,YouTube,KickStarter など多岐にわたる.これらに類する活動は昔からあったと推測されるが,近年のウェブサービスの充実とともにその様子が浮き彫りとなってきた.これらの場では、未知の知見が大いに含まれているものも数多く発表されている.人類の進化のためには適切に取り扱い広く共有されるべきであるが,学術論文の引用のような明確なルールは存在していない.本発表は,アカデミック以外の場において発表される成果や知見をどう活用すべきか議論するきっかけとしたい。