著者
加納 圭 水町 衣里 岩崎 琢哉 磯部 洋明 川人 よし恵 前波 晴彦
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.3-16, 2013-06

Science cafés have become popular as casual public dialogue format since 2005, when is considered the first year of science communication in Japan. We conducted a research focused on the participants in science cafés, using a method of marketing research,“ segmentation.” We used the third generation of segmentation method, which was originally from Victorian Government in Australia and was considered as useful to access target audiences and segmented the participants in science cafes and other science and technology (S&T) events such as public lectures, science festivals as “the high engagement in S&T” and “the low engagement in S&T” segments. As a result, we found that major participants in science cafés belonged to “the high engagement in S&T” segment and this tendency was true of public lectures and science festivals. However, we also found that the following three formats had a potential to attract “the lowly engagement in S&T” segment. 1) The theme is relevant to their lives. 2) The events are held in a place where can serve alcohols such as a bar. 3) The theme looks collaborative with non-science area such as art or Japanese culture. We need more samples and further analysis to better understand the participants in S&T events.
著者
磯部 洋明
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.41-60, 2012-03

人類の宇宙進出の意義について,長期的な視点で人文・社会科学的な観点から検討する.まず問題を宇宙進出に伴って生じると考えられる実際的問題を簡単に述べた後,そもそも人類はなぜ宇宙を目指すのか,宇宙を知り,宇宙へ進出することが人類に何をもたらすのかという問題について,宇宙進出がもたらす希望,宇宙進出の必然性と過去の移民の歴史,神話と宗教,人間の思考と宇宙,文化的多様性などをキーワードに検討を行う.
著者
大村 敬一 木村 大治 磯部 洋明 佐藤 知久
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第47回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.140, 2013 (Released:2013-05-27)

人類の宇宙への飛躍が目前に迫っているかもしれない今日の状況下、人類学に何が求められ、人類学に何ができるのだろうか。本分科会の目的は、宇宙空間への人類の進出が同時代的な課題となりつつある今日の世界にあって、「地球」という限定された空間を超えて、「宇宙」 という新たなフロンティアから人類を見つめ直す宇宙人類学の可能性を示し、問題提起を行うことにある。
著者
水町 衣里 磯部 洋明 神谷 麻梨 黒川 紘美 塩瀬 隆之 堂野 能伸 森 奈保子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.289-290, 2011
参考文献数
2

大学教職員や大学生が,小学校,中学校,高等学校の教員と共同で開発した『宇宙箱舟ワークショップ』は,「宇宙に引っ越しするならどんな生き物を連れて行く?」というある種極端な舞台を設定しながら,普段の生活の中では見えにくい現代の問題をみんなで考えるという教育プログラムである.本稿では,この多様な答えを許容する教育プログラムの開発過程を報告する.
著者
磯部 洋明
出版者
兵庫県立大学自然・環境科学研究所天文科学センター
雑誌
Stars and Galaxies (ISSN:2434270X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1, 2022-12-31 (Released:2023-02-10)
参考文献数
52

本稿はハンセン病療養所である国立療養所長島愛生園に1949年に設置され、1960年頃まで入所者による天文観測が行われていた長島天文台に関する記録をまとめたものである。同天文台は長島愛生園の気象観測所の一部として設置され、主に太陽黒点の観測と恒星等の掩蔽観測を行う他、園内の入所者や職員に向けた観望会も開催していた。天文台の設置と観測の指導にあたっては、京都大学花山天文台の台長であった山本一清と彗星観測者として知られる本田実が深く関わっており、観測記録は山本および東京天文台に送付されていた。ハンセン病療養所という特異な環境における長島天文台の天文観測はアマチュア天文学の歴史とハンセン病療養所の歴史の双方の観点から他に類例を見ない、後世にその記録を残すべきものである。
著者
呉羽 真 近藤 圭介 一方井 祐子 稲葉 振一郎 神崎 宣次 寺薗 淳也 吉永 大祐 伊勢田 哲治 磯部 洋明 玉澤 春史
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、宇宙科学技術の社会的インパクトを明らかにし、またその発展に伴って社会が直面する諸課題と対応策を特定することを通して、宇宙科学技術と社会の望ましい関係性を構想することに取り組む。このために、「宇宙文化」、「宇宙と持続可能性」、「宇宙科学技術コミュニケーション」、「宇宙開発に関する社会的意思決定」の4つのテーマに関する研究を実施する。
著者
加納 圭 水町 衣里 岩崎 琢哉 磯部 洋明 川人 よし恵 前波 晴彦
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.3-16, 2013-06

Science cafés have become popular as casual public dialogue format since 2005, when is considered the first year of science communication in Japan. We conducted a research focused on the participants in science cafés, using a method of marketing research, "segmentation." We used the third generation of segmentation method, which was originally from Victorian Government in Australia and was considered as useful to access target audiences and segmented the participants in science cafes and other science and technology (S&T) events such as public lectures, science festivals as "the high engagement in S&T" and "the low engagement in S&T" segments. As a result, we found that major participants in science cafés belonged to "the high engagement in S&T" segment and this tendency was true of public lectures and science festivals. However, we also found that the following three formats had a potential to attract "the lowly engagement in S&T" segment. 1) The theme is relevant to their lives. 2) The events are held in a place where can serve alcohols such as a bar. 3) The theme looks collaborative with non-science area such as art or Japanese culture. We need more samples and further analysis to better understand the participants in S&T events.
著者
磯部 洋明
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.169-173, 2017-12-25 (Released:2018-02-09)

京都大学宇宙総合学研究ユニットの歴史文献天文学研究会では,太陽-地球環境に関心を持つ自然科学者と,様々な地域,時代を専門とする歴史研究者との共同研究により,歴史文献中の太陽黒点や中低緯度オーロラの記録を用いた過去の太陽活動の研究を2014年頃から行っている.本稿では太陽活動に関するいくつかの成果とともに,8世紀のシリア語の文献から,彗星にイオンテイルとダストテイルと思われる二つの尾あることを記述した例についても紹介する.また,自然科学系と人文系の学際的共同研究の難しさと魅力についても述べる.
著者
河村 聡人 早川 尚志 玉澤 晴史 磯部 洋明 柴田 一成
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-05-17

太陽は人類が最も研究している恒星ではありますが、その知見は限られた時間スケールでの観測に基づいています。太陽活動の科学的な記録は、黒点に関して約400年、エネルギーの解放を伴う突発的増光現象であるフレアに関して約160年にわたります。一方で、人々は何千年にもわたって太陽活動の痕跡を観察し記録してきました。その現象を今日の我々はオーロラと呼んでいます。我々の研究の第一のゴールは、科学的な黒点観測と歴史資料に残るオーロラの記録とを組み合わせ、過去400年の太陽活動を解明することです。我々が知りたい物理変数はフレアの強度で、現代の太陽観測に基づく統計からその強度を推定する手法を開発しました。この手法の鍵となるのは、フレア時にコロナ質量放出が起こったことを強く示唆する低緯度オーロラの観測です。黒点の大きさの科学的観測と低緯度オーロラ観測の歴史資料から、フレア強度を推定することができるようになりました。当ポスター発表では、歴史資料を用いた太陽物理学の将来性と課題を議論します。当ポスターを科学と歴史学のコラボレーションの成功の一例として提示します。
著者
加納 圭 水町 衣里 岩崎 琢哉 磯部 洋明 川人 よし恵 前波 晴彦
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
no.13, pp.3-16, 2013-06

Science cafés have become popular as casual public dialogue format since 2005, when is considered the first year of science communication in Japan. We conducted a research focused on the participants in science cafés, using a method of marketing research," segmentation." We used the third generation of segmentation method, which was originally from Victorian Government in Australia and was considered as useful to access target audiences and segmented the participants in science cafes and other science and technology (S&T) events such as public lectures, science festivals as "the high engagement in S&T" and "the low engagement in S&T" segments. As a result, we found that major participants in science cafés belonged to "the high engagement in S&T" segment and this tendency was true of public lectures and science festivals. However, we also found that the following three formats had a potential to attract "the lowly engagement in S&T" segment. 1) The theme is relevant to their lives. 2) The events are held in a place where can serve alcohols such as a bar. 3) The theme looks collaborative with non-science area such as art or Japanese culture. We need more samples and further analysis to better understand the participants in S&T events.