- 著者
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津國 正一
- 出版者
- 公益社団法人 土木学会
- 雑誌
- 土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
- 巻号頁・発行日
- vol.70, no.3, pp.313-327, 2014 (Released:2014-09-19)
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
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1
壁状改良と杭状改良を併用する新しい3次元的な改良形状を有する杭状・壁状配置併用型改良工法は,軟弱粘性土地盤上の高盛土の基礎への適用を想定して開発された工法で,既存工法に比べて盛土周辺地盤の変状抑止効果が高いという特長がある.3次元的な改良形状の効果を設計で反映させるために,地盤改良の設計では一般的でない3次元FEM解析を用いた詳細検討を,設計法の検討の一環として実施した. 解析コードMuDIAN1)を用いた3次元FEM解析により,壁状改良部である側部壁を盛土法肩部に配置すると最も変状抑止効果が高くなることを明らかにした.また,3次元FEM解析を用いた熊本宇土道路での試験施工のシミュレーションを通じて,3次元FEM解析で行う詳細設計法を検証した.