著者
清重 周太郎
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.125, pp.2162, 2024 (Released:2024-03-01)

本研究では,図書館評価におけるエビデンスの強化を目的として,大学図書館の活動情報をメタデータ管理によって定量化する手法を提示する。北海道大学附属図書館では活動情報定量化システムのプロトタイプを開発するとともに,2020年度の活動に対して担当業務を粒度にメタデータを付与し,既存の財源および成果データと関連付けるデータ整備を試行した。結果として財源—活動属性—利用統計のサイクルの可視化が得られるとともに,学習評価の手法を応用した部署アセスメントが構想できることを示す。
著者
清重 周太郎
出版者
大学ICT推進協議会 (AXIES)
巻号頁・発行日
2022-12-14

大学の業務DXにおいて業務フローを根本的に最適化するためには,散逸する「データ」や「文書」といった「機関内情報の流通」を再考する必要がある.これらを「法人文書」という枠組みで捉えその現状と課題を整理したうえで,解決の方向性として「大学法人データ管理」を構想した.要点は「ライセンスの明示/ワンストップ/ワンスオンリー」にあり,これらをDXの文脈において推進することにより「構成員の事務作業の抜本的削減」や「教育・研究・運営業務における快適なリモート作業」の実現性が高まると考える.
著者
清重 周太郎 前田 隼 三上 絢子
雑誌
第83回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, no.1, pp.303-304, 2021-03-04

大学業務をグラフ構造で再現構築するモデル、ARモデル(Act-Relation Model)を提示する。ARモデルは、大学業務に関するStrategy(戦略情報)、Activity(実施情報)およびOutput(成果情報)それぞれに見られる共通要素を抽出し単位化を行ったノードと、それらの関係性を示すリンクによって構築される“大学業務のプロセスと関連情報との因果関係”を可視化するグラフネットワークである。Activityのノード化に際して特に意思決定プロセスの組み込みが困難であったが、業務フローのうちドキュメント作成のタイミングを粒度設定に転用することで再現が可能となったことを報告する。
著者
清重 周太郎 三上 絢子
巻号頁・発行日
2021-08-29

北海道大学附属図書館において, Institutional Research(IR)のエビデンス増強を目的として試作したメタデータ管理基盤「北海道大学大学事業・活動情報共有システム(SSS-HU)」の機能を紹介するとともに, 業務情報流通の最適化を検討した結果として, 中期計画等の計画番号や財務システムの計上番号を活用しメタデータ管理を行うモデルを得たことを報告する.