著者
渡邉 守邦 鈴木 俊幸 岡 雅彦 大塚 英明 水上 文義 松永 知海
出版者
実践女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1998

1 前年度の総括第一回の打合会を3月21日に行った。これは今年が最終年度に当り、取りまとめを急ぐところから、前倒し的に開催したものである。2 調査活動(1)前年度までの実績を継続して「箪笥」「木箱」双方の活字につき配列を終え、新調した箪笥のレプリカを使って収納した。なお、この作業に要する補助者の謝金に関しては、寛永寺に要請して過分のご配慮を得た。(2)刷本の調査研究使用される活字の同定を中心に、台東区の護国山天王寺、杉並区の佼成図書館、港区の三縁山増上寺、京都市の五台山清涼寺、同市大谷大学図書館、奈良県の豊山長谷寺等の所蔵資料について実地調査を行った。このうち、天王寺と佼成図書館との分は、天保期の重彫活字の調査である。3 木質研究今年度から新たに京都大学木質科学研究所の伊東隆夫氏を研究分担者にお迎えして、活字の木質的特徴を中心に研究を行った。4 成果の公表研究分担者それぞれが関連する研究分野につき個別に成果を発表したほか、本研究の成果を報告書にまとめ、印刷刊行した。
著者
渡邉 守邦
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学文学部紀要 (ISSN:02868466)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.49-72, 1992
著者
渡邉 守邦
出版者
実践女子大学
雑誌
實踐國文學 (ISSN:03899756)
巻号頁・発行日
no.88, pp.1-19, 2015-10
著者
樹下 文隆 渡邉 守邦 渡邉 守邦 竹下 義人 樹下 文隆
出版者
国文学研究資料館
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1987

1.実施計画にそって、以下のごとく調査研究を行った。(1)稀本零葉集の種類と所在についてリストアップを行ない、稀本零葉集25種の所在リストを作成した。(2)上記のリストにもとづいて、各地の文庫・図書館等に所蔵される稀本零葉集の零葉一葉ごとの書誌調査を実施した。(3)調査した稀本零葉集のうち収集可能なものについては、これを複写によって収集し、内容についての書誌的研究を行なった。現在までに18種の稀本零葉集について書誌調査を終えたが、零葉ごとの書名の同定作業に手間取り、計画年度中に終了できず、次年度に見送ったものもある。(4)調査・研究を終えた稀本零葉集について、零葉一葉ごとの細目一覧、および書名綜合索引を作成した。2.以上の調査の結果、稀本零葉集のうち、安田善之助(安田文庫主)、加賀豊三郎(加賀文庫主)、三村竹清らの蔵書家によって明治末年頃に作られた『玉屑集』について、その実態をほぼ明らかにできた。他に、『紙魚玉屑集』、堀田葦男氏編『反故草子』についてもその内容が明らかになった。3.石田元季氏編『もとがしわ』、禿氏祐祥氏編『古経群玉』・『玉果屑帳』等、研究期間内に新たに知り得た稀本零葉集もあり、それぞれの内容を確認できた。また、古書店主による新編の『古活字版史料』については、事前にその内容を知ることができ、そのため解体される運命にあった。新出古活字版『大坂物語』零本を、現態のまま撮影収録しておくことができた。4.以上の成果を、『調査研究報告』(国文学研究資料館文献資料部)において随時公表した。