著者
満武 巨裕 石川 智基 佐藤 淳平 合田 和生 喜連川 優
出版者
一般社団法人 日本医療情報学会
雑誌
医療情報学 (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.189-194, 2020-04-20 (Released:2021-04-26)
参考文献数
8

OECD,WHO,国連等の国際機関は,保健医療分野における政策立案に資する国際統計報告として様々な保健医療指標の迅速な提供を各国に求めている.2015年に日本がOECDに提出した保健医療指標の数は35加盟国中最低で,改善が望まれる. 本研究は日本の保健医療指標の提出項目数の増加を目的として,既存の公的統計やレセプト情報・特定健診等情報データベースを活用して未報告の保健医療指標の推計を行う.さらに,今回の推計から得られたわが国における手術および画像検査の実施状況について考察する.最後に,保健医療指標推計にレセプト情報・特定健診等情報データベースを利用する際の課題について述べる.
著者
満武 巨裕
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.140-144, 2015-01-15

厚生労働省は,2009年に全日本国民の医療保険データを格納するデータベースを構築しました.この医療保険データベースの名称はレセプト情報・特定健診等データベース(以下,NDB)と呼ばれ,ヘルスケア分野における最大規模のデータベースといわれています.今回,厚生労働省のNDBに,蓄積されているデータの内容,どのような分析が行われているのか,諸外国の状況も踏まえながら紹介します.