著者
漆畑 文哉 吉田 淳 平野 俊英
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.174-186, 2022 (Released:2022-07-08)
参考文献数
29

To clarify the learning effect of classes using granular models, a model of concrete objects in which learners can represent and manipulate thermal phenomena dynamically, and an animation that shows the representational operations were created. Using these, we conducted a class on how water heats up (convection), analyzed the learners’ expressive manipulations to explain thermal phenomena, and investigated whether the convection concept was formed. The results indicated that some learners changed their convection concept into a scientific interpretation after the explanatory activity using the model and animation. Therefore, the results suggest that learning to manipulate scientific representations using animation with models is effective in promoting the elaboration of convection concepts.
著者
漆畑 文哉
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.1-6, 2014 (Released:2018-04-07)
参考文献数
5

本研究は,小学校第4学年の小単元「物の温まり方」において,学習指導要領および教科書の変遷を分析することで科学的概念の指導における課題を明らかにすることを目的とする.分析の結果,平成元年改訂学習指導要領において『熱』の概念が削除され,目標が「温まり方」という温度の変化そのものを学習することへ変化したことにより,教科書に掲載された教材や図・テキストも影響を受けていることが示唆された.指導上の課題を解決するためには,『熱』の概念を導入し,物質の構造や熱の伝わりやすさの違いと関連づける必要がある.さらに,これらを関連づけて学習者が考察し表現するための支援を検討する必要がある.
著者
漆畑 文哉 吉田 淳
出版者
日本理科教育学会
雑誌
日本理科教育学会東海支部大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
no.57, 2011-11-26

本研究は中学校理科「電流」における生徒のつまずきをコメントから分析し,授業改善に役立てることを目的としている。分析の結果,電流に対して生徒の水流モデルのイメージが十分に保持されず,類推への活用が困難であることがつまずきの原因として考えられる。