- 著者
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漣 一平
山井 成良
岡山 聖彦
宮下 卓也
丸山 伸
中村 素典
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.105, no.39, pp.79-84, 2005-05-05
電子メールにおいて大きな問題となっているspamメールへの対策方法として, spamフィルタがよく用いられている. この方法で用いられる代表的な技法のうち, 分散協調型フィルタは誤検出率が低いという利点を持つ反面, 検出率も低いという欠点がある. 本稿ではこの欠点を改善するため, 宛先不明メールを潜在的なspamメールとみなし, 分散協調型spamフィルタのspamメール認識率を向上させる方式を提案する. これにより, 従来の分散協調型spamフィルタでの利用者によるspamメール登録のみの場合に比べて, 認識率の向上が見込める. また, メールゲートウェイにおける提案方式の実装を行い, 提案方式の利用により分散協調型spamフィルタの認識率向上が期待できることを示す.