著者
秦 祐也 永井 修平 大屋 裕二 辻 美奈子 内田 孝紀 烏谷 隆
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.257-262, 2010

ポーラス状の外側部をもつ円柱のポーラス部の透過率Ctを変化させ、流れ場について数値計算(2D-DNS)を用いて詳細に検討した.透過率を変えることで流れ場の構造に3つのレジームが現れ、それぞれのレジームの流れ場は以下のようになった.レジームI(Ct< 1.0): 内部の円柱からKarman渦列が形成され、それとポーラス外縁から生じる2つの剥離せん断層が干渉する.レジームII(1.5 < Ct <10): 内部の円柱から渦列は発生せず、ポーラス外縁から生じる剥離せん断層が遠くの下流位置で渦形成を行う.レジームIII(15 < Ct ): ポーラス外縁から生じる剥離せん断層が物体背後に近づいてKarman渦列を形成する.
著者
吉澤 壮 大屋 裕二 烏谷 隆 渡辺 公彦 三井 哲夫 玉島 正裕
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.221-226, 2012

新興国の著しい経済発展による、国際的な物流量の増大が地球環境に影響を与えるのではないかと懸念されている。そういった観点から、船舶の環境への負荷を減らすため、より高効率な船舶が模索されている。その一つとして、風圧抵抗を減らし、高効率化を図るため船首が半球状に改良された自動車運搬船(Pure Car Carrier:以下PCC)がある。その模型と現行のPCCの模型を風洞内で回転させ、抗力、横力、回頭モーメントを測定した。風圧抵抗を比較し、その減少を定量的に把握した。また、その改良型のPCCにセールを兼ねた翼形状のファンネルを搭載し、同様に風洞実験を行った。ファンネルも船体とは独立して回転可能になっており、船体とファンネルに対する風向が船体の風圧抵抗に与える影響を調べた。その結果、抗力、横力、回頭モーメントともにファンネルの有無によって特定の角度で影響を及ぼしていることが分かった。
著者
大屋 裕二 烏谷 隆 沖野 誠心 伊庭 周作 渡辺 公彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
流体工学部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp._711-1_-_711-4_, 2007

We have investigated the wind turbine and two-dimensional wing performance in various fluctuating flows including pulsating flows and turbulent flows with different intensities and scales. As a result, the power outputs of the wind turbine in pulsating flows shows higher values compared to those in smooth steady flows. For a certain condition of turbulent flows, the power output of wind turbine show a higher value than those in smooth and other turbulent flows. In addition, the wing performance improved by turbulence, and the flow around the wing has changed by roughness. Therefore, the possibility that the turbulence with small scales can make an interference with the boundary layer around a turbine blade and improve lift performance is shown.
著者
本山 雅孝 杉谷 賢一郎 大屋 裕二 烏谷 隆 長井 知幸 岡田 臣右
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集 第23回 風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
pp.109, 2014 (Released:2015-03-10)

本研究の目的は流体力学の見地からソーラータワー発電システムの効率を改良することである。ソーラタワー発電システムは比較的安価に設計、建設ができる。しかしながら、出力は他の再生可能エネルギーシステムなどと比べて物理的な大きさの割に小さい。この発電システムに技術的な改良を加えることが1989年のスペインのマンザナレスでの実証プラントの運転終了後から行われていない。私たちはタービン内の出力の可能性を探るためタワー部に着目した。流体力学的な形状最適化の結果、ディフューザ形状のタワーがモデル実験で内部風速を増加するのに採用された。結果としてタワー内部に設置された風力タービンの出力が目覚ましく増大した
著者
大屋 裕二 烏谷 隆 桜井 晃
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 = Journal of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.50, no.587, pp.477-482, 2002-12-05
被引用文献数
6 13

We have developed a new wind turbine system that consists of a diffuser with a broad-ring brim at the exit periphery and a conventional wind turbine inside it. The new wind turbine has demonstrated power augmentation for a given turbine diameter and wind speed by a factor of about 2–3 compared with a bare wind turbine. This is because a very low-pressure region due to strong vortex formation behind the broad brim draws more mass flow to a turbine inside the diffuser.
著者
大屋 裕二 烏谷 隆 桜井 晃
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.50, no.587, pp.477-482, 2002 (Released:2003-09-02)
参考文献数
11
被引用文献数
10 13

We have developed a new wind turbine system that consists of a diffuser with a broad-ring brim at the exit periphery and a conventional wind turbine inside it. The new wind turbine has demonstrated power augmentation for a given turbine diameter and wind speed by a factor of about 2–3 compared with a bare wind turbine. This is because a very low-pressure region due to strong vortex formation behind the broad brim draws more mass flow to a turbine inside the diffuser.