著者
日永 龍彦 石渡 尊子 照屋 翔大
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

1940年代の米国では、民間の大学・学校協会よりも州立大学や州政府がアクレディテーションを行なう件数が多く、それが占領側の指導内容に影響していた。これは、戦後改革期の大学設置認可とアクレディテーションの制度を「特殊日本的」と見てきた先行研究の見直しを迫るものである。また、米軍統治下の琉球では、日本本土で頓挫した大学設置認可や大学管理制度が実現していて、それが琉球の人々の選択の結果であったことを明らかにした。さらに、ランドグラント大学をモデルとする琉球大学では、本土と異なり、家政学の教授陣による普及事業が推進され、米国のカリキュラムがそのまま移入されたことなどを明らかにした。