- 著者
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牛村 圭
- 出版者
- 國士舘大學比較法制研究所
- 雑誌
- 比較法制研究 = KOKUSHIKAN COMPARATIVE LAW REVIEW (ISSN:03858030)
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.177-217, 2018-12-20
・はじめに・東京裁判の起源と法的根拠・東西両国際軍事裁判の被告たち・東京裁判の主眼は帝国陸軍の政治関与を裁くこと・ニュルンベルク法廷はナチスの犯罪を裁いた・誤解されやすい「人道に対する罪」・丸山眞男「軍国支配者の精神形態」が描出した矮小な日本人被告像・法廷でヒトラーを指弾したナチ戦犯たち・東京裁判を体現・表象するのは・・・・東條は独裁者にあらず・東條内閣誕生に希望を見たグルー駐日米国大使・無きに等しい東條研究・自決に失敗した東條への非難・攻撃・国際検察局(IPS)による予備尋問という東京裁判前史・2か月半の間に51 回にも及んだ予備尋問・予備尋問で雄弁な東條・「起訴の全部に対しまして、私は無罪を主張いたします」・いよいよ始まった「東條部門」・「法廷は立錐の余地なき迄に満員である」・「キーナン敗北とは米人弁護人等の批評なり」・〈Outstanding man!〉・「戦争責任」という語の多義性