著者
牲川 波都季
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究 (ISSN:21889600)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.96-114, 2018-12-31 (Released:2019-05-12)

本研究は,外国人のグリーン・ツーリズム受入を成功させてきた,秋田県仙北市の農家 A夫妻を対象に,インタビュー調査からその他者認識の特徴を明らかにしようとするものである。ここで導出される他者認識の特徴は, A夫妻の成功の理由を示すとともに,外国人との接触や外国語・外国文化を学ぶ機会が限られていながらも,間近に外国人との出会いが迫った多くの日本人にとって,参照できる事例になりうると想定された。分析の結果,自らとは異質な存在であるからこそ,その他者と伝え合い出会い続けたいと願うという,他者認識のあり方が描き出された。ただしこの他者認識において,外国人であることに特別な重みは付与されていない。未知の一人ひとりと関係を作っていこうとする意志は,特定のカテゴリーを重視することからは生まれてこない。ここに外国人といった捉え方でない他者認識のあり方を育てることが,新たな言語文化教育の課題として立ち上がってくる。
著者
庵 功雄 寺沢 拓敬 有田 佳代子 牲川 波都季
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究 (ISSN:21889600)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.3, 2017 (Released:2018-06-05)

本稿は,2017年2月25日に関西学院大学において開催された言語文化教育研究学会第3回年次大会シンポジウムの記録である。
著者
牲川 波都季
出版者
秋田大学国際交流センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.53-82, 2014-03-01

本稿は,2009年度から実施してきた農家民泊事業について,目的・概要を詳細に示すとともに,アンケート結果等に基づきその成果を検証しようとするものである。 これにより本事業の意義と現在の到達点,残る課題を示す。 また,予算の出所などを含めた実際的な資料を提供することで,他機関が同様の取り組みを始めようとする際にも役立つ内容とする。