著者
田坂 仁正 高山 真一郎 岩本 安彦
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.1039-1043, 1998-11-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
7

正月前後の血糖コントロールと体重の変化を検討するために, 初診来院し糖尿病外来通院中の66名をat randomに選び, 10月より翌年の6月まで5月を除き毎月のHbA1cならびに体重の変動を2年間継続追求した. 対象は男性38名 (年齢56±2歳), 女性28名 (54±2歳) で治療はインスリン注射16名, 経口薬25名, 食事療法単独25名である. 次のような成績を得た.(1) 10月を起点としてすでに11月よりHbA1cは有意に上昇しこの上昇は半年にも及んだ. HbA1cは2月に平均0.35%増加した.(2) 体重は3月との比較でもなお0.6kgの高値を認めた. これらの傾向は2年目においてもほぼ同様であった.(3) 男女の比較では女性ではHbA1cが男性に比し早期に前値に復帰した.(4) 治療法による差はなかった. 以上の所見より血糖コントロールの長期にわたる厳格な正常化には正月前後の血糖値の正常化が極めて重要である.
著者
村地 悌二 中西 孝雄 田坂 仁正
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.8-12, 1965-03-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

7才から70才代に至る健康男子221例, 女子406例について, 視覚単純反応時間を測定した.光源としては220Vネオンランプを用い, 予告後1~2秒後に点燈し, あらかじめ数回練習してから10回測定を行ない, その平均値をもって被検者の反応時間を表すことにした.1) 各年令層とも, 平均値および標準偏差は, 女が男より増大する傾向を示す.2) 平均値, ならびに標準偏差は, 男女とも, 15~19才がもっとも少なく, それより若令の者, 高令の者はいずれも増大の傾向を示す.3) 高血圧者群で検査した成績は, 同年令の前記健康者群と差を示さない. 養老施設で生活する老年者では, 反応時間の延長を認めた.
著者
滝沢 敬夫 滝沢 敬夫 梶田 昭 鈴来 和夫 田坂 仁正
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.861-869, 1973-10

症例検討会 昭和48年5月11日 東京女子医科大学本部講堂