著者
中村 英次郎 井口 竹彦 中村 太郎 山田 秀大 七森 和久 酒井 祐一 林 義裕 畑田 和男
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.704-707, 1998-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
9

Five cases of the fracture of the sternum due to use of a seat belt were reported. According to the Fowler's classification, our cases were classified as TYPE: 1 case, Type IV: 3 cases and Type VIII: 1 case. With regard to four cases (type I and IV), the mechanism of the fracture was direct violence.A case associated with the injuries of interspinal ligaments of the thoracic spine, the mechanism of the fracture was indirect violence as flexion-compression injury. All cases were treated with rest and immobilization. The importance of radiographic examination on the sternum in patient of seat belt injury.
著者
浅山 滉 中村 裕 緒方 甫 森田 秀明 児玉 俊一 畑田 和男
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.121-130, 1984-06-01
被引用文献数
1

国際障害者年を記念して, 初の大分国際車いすマラソン大会(ハーフマラソン:21.1km)が催された. 参加各国選手から任意に選んだ選手を対象に, 大会における選手の体力医学的検討を行った. 脊髄損傷による対麻痺者は体力の向上が望まれるが, 病態生理学的に問題が多く, 持久的体力を必要とする運動には危惧の念があった. 予備試験で車いすトレッドミルの負荷テストを行い, 各人の心拍数と酸素消費量(V0_2)の相関式を得て, 実際のレース時に装着した心拍数記憶箱から得られた値を基に, レース中の推定V0_2を得た. (結果)平均87.1±9.1分間(n=5)にV0_2-34.17+8.11ml/kg/minであり,レース中の高い心拍数(191-152拍/分)の割には低いV0_2であった, 脊損者は事故もなくこの持久運動に十分に耐え, 車いすマラソンは対麻痺者の体力向上に優れたスポーツであると考えられたが, 被検者は体力向上の余地があると思われた.