著者
旅田 健史 畠中 順子 高橋 美和子
出版者
一般社団法人 人間生活工学研究センター
雑誌
人間生活工学 (ISSN:13458051)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.37-43, 2002
被引用文献数
1

身近な家庭日用品にも、使い勝手などの人間生活工学的要素が要求されるようになってきている。本研究では家庭日用品の製品例としてトイレブラシを取り上げ、アンケート調査及び観察実験を通じて、トイレブラシへの人間生活工学的な要求事項を明らかにした。アンケート調査では、各家庭におけるトイレ掃除実態などについての質問を行い、「いつ、どこで、誰が、どのように」トイレブラシに関与しているか等を明らかにした。観察実験では、実験室内に仮設トイレを設置し、被験者に実際にトイレ室内全体の掃除及び便器掃除を行わせ、動作解析、及びヒアリングを行った。これらの調査結果から、トイレブラシは、トイレでの便器掃除という限定された目的の道具にもかかわらず、ユーザの要求事項はきわめて多様であり、使いやすいトイレブラシのためには、ユーザの身体寸法や掃除動作への適合性のほか、ユーザの生活環境や日頃の掃除習慣、満足感、達成感、爽快感などの心理面にも配慮していく必要があると思われた。
著者
岩井 浩 小川 晃一 畠中 順子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.784-793, 2006-05-01
被引用文献数
4

携帯電話端末を人体の正面で保持する姿勢(PDA:Personal Digital Assistance姿勢)を高精度に模擬したi携帯電話端末アンテナ電磁評価用のリアル形状上半身擬似人体を作製した.寸法は日本人34,000人の統計データの平均値に基づいており,44人の20〜30歳代男性に対してPDA姿勢で38個所に及ぶ計測部位の計測値の平均を用いて決定した.擬似人体の肩と肘にそれぞれ上下・前後に移動可能となる機構を設け,手首が仰角方向に回転可能となる機構を設けることにより,姿勢の個人差により生じる端末と人体との相対位置関係を調整可能とした.直方体状の金属筐体に装着された素子長が1/4波長のホイップアンテナを用いて擬似人体の放射特性を検証した結果,日本人の平均に近い身長及び体重を有する人体と放射指向性及びPAG(Pattern Average Gain)がよく一致していることを確認した.