著者
百瀬 修二 田丸 淳一 梶野 一徳
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

大腸菌で DNA の組換えに関わると考えられている dbpA (DNA-binding protein A)の発現が、ヒトにおいて活性化リンパ球の指標となる CD30 陽性細胞の染色態度とリンパ組織において類似していることを見出し、さらに CD30 陽性の悪性リンパ腫 (Hodgkin リンパ腫;HL など)においても高頻度に発現していた。HL では NF・B シグナル伝達系の恒常的活性化が知られているが、dbpA が NF・B シグナル伝達系の下流で発現・機能すると考えられた。
著者
百瀬 修 武井 史郎 前川 陽一 内田 誠 宗宮 弘明
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.933-939, 2003-11-15
被引用文献数
2 3

表層性の魚食魚であるシイラの遠近調節糸と視神経細胞の分布を調べた。シイラは発達した水晶体筋を持ち,水晶体筋はバンド状の筋成分で虹彩に結び付けられていた。水晶体筋は約240本の有髄神経線維によって支配されていた。中心野は網膜側頭部,視軸は前方,視精度は約8.3cycles/degreeであった。視精度の優れた視野は水平方向に広がっていた。シイラは表層で広く水平方向を見渡し,発達した遠近調節能力を駆使して餌生物をねらう視覚捕食者であることが裏付けられた。