- 著者
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百瀬 泰行
- 出版者
- 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
- 雑誌
- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, no.3, pp.337-344, 2015-12-31 (Released:2016-01-26)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
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1
気管支喘息,COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の薬物治療において吸入薬は中心的な治療薬であり,治療効果をあげるには適切な吸入指導が必要となる.吸入指導は,単に吸入薬の操作や吸入動作を説明するのではなく,治療効果ならびにアドヒアランス向上を目指すことを念頭におき指導内容を考える必要がある.そのためには,少なくとも,吸入薬の重要性の説明,吸入操作指導,吸入動作指導,副作用防止についての説明は必須である.これら項目を適正に,かつ指導に関わる多くの医療職種間で連携しながら実施してくことが重要である.