著者
内藤 健 相良 慎一 佐藤 茂
出版者
早稲田大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

多重衝突パルス噴流圧縮に基づく新燃焼方式エンジンについて、サイクル理論とシミュレーション検討、及び、航空機と自動車用の2つの試作エンジンによる燃焼実験を行い、以下の2つの結果が得られ、新燃焼方式の有効性を示すことができた。(1)理論とシミュレーションでは、ガソリン自己着火で50%レベルを超える熱効率の見通しを得た。(2)自動車用小型試作エンジンの燃焼実験では比較的低騒音でガソリン自己着火することが示され、かつ、従来型エンジンと同等か、それ以上の熱効率の可能性を得た。航空用の燃焼実験では、安定な燃焼を実現する方策を見出した。
著者
相良 慎一 壇上 孝博 田村 正和
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2002, 2002

著者らは, これまでにベースにアクチュエータを搭載した水平駆動式の浮遊型2リンク水中ロボットマニピュレータに対して, 動力学モデルの導出および制御系の構成を行い, 計算機シミュレーションによりそれら有効性を確認している。ここでは, ベースにスラスタを有する水平駆動式の浮遊型2リンク水中ロボットマニピュレータを試作し, 分解加速度制御系を構成して手先位置およびベース位置・姿勢の制御実験を行い, 構成した制御系の有効性を示す。
著者
相良 慎一
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は,ヴィークルの位置・姿勢制御用のアクチュエータ(スラスタ)を搭載し,ヴィークルへの反力が無視できないマニピュレータを有する水中ロボットに対して,実用化の観点から,ディジタル系を中心とした制御法の開発を行うとともに,実験により開発制御法の有用性を検証した.また,水中ロボットシステムに必要不可欠な,計測システムの開発もあわせて行った.制御法としては,これまで提案している連続および離散時間分解加速度制御法,ならびに新たに開発した以下の1〜4に示す制御法の有用性を,2リンクおよび3リンク水中ロボットを用いた制御実験により確認した.1.新たなディジタル分解加速度制御法2.運動方程式を用いて制御入力の演算量を軽減する方法3.ニューラルネットワークを用いた制御法4.ロボット本体に作用する流体力のモデル化誤差のみを外乱として取り扱った外乱補償制御法一方,計測システムとしては,ロボット本体姿勢計測システムおよびマニピュレータ作業対象位置・姿勢計測システムの開発を行った.本体姿勢計測システムは,1軸小型ジャイロ(角速度センサ)を3個用いた防水センシングユニットを試作するとともに,ディジタル型の姿勢角導出法を提案し,水中ロボットに搭載した基礎実験を行い,ロボット本体用姿勢計測システムの有用性を確認した.また,作業対象位置・姿勢計測システムは,パン・チルト・スライド可能な2台のカメラを用いた位置・姿勢計測用ステレオビジョンシステムを開発して種々の水中基礎実験を行い,マニピュレータ作業に十分な計測精度が得られることを確認した.