著者
松久保 隆 石川 哲之 真木 吉信 高江洲 義矩 北條 祥子
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.213-216, 1982-06-10 (Released:2009-11-16)
参考文献数
9
被引用文献数
2

食品の齲蝕誘発能は, 食品の齲蝕誘発病に与える基質としての性質と, その基質としての性質の作用時間とで評価することが, 可能であることを著者らは提唱してきた。本報では, 食品の物理的性状によって影響されると考えられる食品の作用時間としての性質を測定することをその目的とした。食品の作用時間としての性質は, 摂取中の作用時間と嚥下後の作用時間とに分けられ, 前者は, 食品単位重量あたりの摂取時間で, 後者は, 食品の付着性を23種の食品について測定し, その結果から, 食品の物理的性状よりその齲蝕誘発能を評価する方法について次のような考察を得た。1) 従来の報告で食品の作用時間としての性質が正しく評価されていない種類の食品についても, 食品の作用時間としての性質を二つに分けて行なう本研究方法によって, その評価が可能であることが明らかとなった。2) 本研究方法は, 従来の方法と比較して簡単であり, 被験者間の個人差もみられない。3) レオメーターによる食品の物理的性状の測定は, 齲蝕誘発能の評価のための指標として有用であることが, 示唆された。
著者
真木 吉信
出版者
日本歯科医師会
雑誌
日本歯科医師会雑誌 (ISSN:00471763)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.p205-217, 1992-06
被引用文献数
22
著者
森山 徳長 亀谷 博昭 塩津 二郎 真木 吉信 奥田 克爾
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.262-265, 1992-05-20

野口清作が,血脇守之肋をたよって高山歯科医学院の学僕となった期間,およびその後医師免許を得て同学院講師となり,順天堂,伝染病研究所に昼間勤務した時代,また中国から帰国して,東京歯科医学院講師を数ケ月つとめたそれぞれの期間に,草創期の東京歯科大学機関誌歯科医学叢談と歯科学報に,S.N.生,湖柳生または実名で発表した論文は18編にのぼる.在来,そのうち数編しか記録されていなかった新知見である.本論文は,その全容を精査して解説した.