著者
日向 進 矢ケ崎 善太郎 松本 康隆
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究年報 (ISSN:09161864)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.239-250, 2004 (Released:2018-05-01)

本研究は西洋建築技術が流入しはじめた近代という時代,その対極に位置したと思われる茶室建築をつくり続けた木津宗詮と笛吹嘉一郎の建築活動を考察したものである。二人は自らも新しい技術を体得しながら近世とは趣きの異なる茶室を造っていた。また,二人の作風には違いが見られたが,それは時期的な違いからきたものであると理解することができた。二人の建築活動は,近世から続く茶道という文化を近代の新しい社会において活かし続けていく,一つの流れによって捉えることができた。
著者
矢ケ崎 善太郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.64, no.515, pp.243-250, 1999
被引用文献数
1

The grand tea-ceremony was held around the Higashiyama area, named "HIGASHIYAMA-CAICHAKAI". I have six materials which are useful to examine the HIGASHIYAMA-DAICHAKAI. Many guest-houses which were constructed in Meiji or Taisho era, were used for the place of this tea-ceremony. This tea-ceremony was held under the result of constructing the SUKI-KUKAN in modern period. At the same time, holding this tea-ceremony accelerated constructing the architectures and gardens ready for the as a place of tea-ceremony.