著者
矢内 浩文 越中 彩貴 針谷 友人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.3G4OS05b2, 2015

<p>「人知工能」「コミュケニーション」など,文字を並べ替えた誤った語(デタラメ語)に気づきにくい人間特性が,言語情報処理メカニズム解明の観点として注目されている.二字熟語を構成する漢字の概形に注目し,熟語・非熟語判断の反応を計測した結果,二字の概形が同じ熟語の方が,概形が異なる熟語よりも判断エラーが多かった.このことから,文字の低空間周波数情報が熟語認識プロセスに関与している可能性が示唆される.</p>
著者
矢内 浩文 森 太香夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.419, pp.1-6, 2005-11-12

人間が生成するランダムシンボル系列のデータを分析し, そこに見られる興味深い性質を発見した.シンボル列としては0から9の数字と, 日本語のかなのうち「あかさたなはまやらわ」の10文字を用いた.生成手段としては口頭とと横一列に並んだキーの2種類を用いた.かなを用いたランダム系列生成実験では, かなの発生頻度が五十音図の順に減少する傾向が見られた.数字の場合にはそのような傾向は見られずほぼ一様な分布が観察された.日常の日本語使用でのかなの発生頻度がほぼ五十音図に対して減少傾向があることと対比すると興味深い結果である.生成手段については, キーボードで中央付近の数字が多く発生する傾向が観察された-被験者の主観報告にはそのような偏向はなかったにもかかわらず.