- 著者
 
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             西辻 直之
             
             古藤 真実
             
             福澤 洋一
             
             矢吹 義秀
             
             上谷 公之
             
             久保 宏史
             
             吉野 浩和
             
             長井 博昭
             
             中曽根 隆一
             
             矢島 正隆
             
             岡田 彩子
             
             有吉 芽生
             
             曽我部 薫
             
             菊地 朋宏
             
             宮之原 真由
             
             山田 秀則
             
             村田 貴俊
             
             野村 義明
             
             花田 信弘
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 口腔衛生学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.67, no.2, pp.89-93, 2017 
 
          
          
          
        
        
        
        <p> (公社)東京都港区芝歯科医師会は,JR新橋駅西口SL広場において,事前の告知や当日の呼びかけに応じた成人男女250名を対象に,「歯周病予防のための新唾液検査事業」を5年間にわたり4回実施した.事業目的は,歯周病のスクリーニング可能な唾液検査の受診を契機に,受診者の歯周病への理解を促し,検診の重要性を啓発することである.</p><p> 各受診者から採取した唾液を用いて生化学検査を行い,結果を受診者に郵送した.また,事後アンケートを実施し,「受診したきっかけは何か」,「唾液検査は簡単か」,「唾液を採取することに対して抵抗があるか」,「次回の検査も受けたいか」,「検査結果票はみやすいか」,「検査結果をみて歯科を受診するか」,「検査結果をみて歯周病について関心が深まったか」の7項目への回答を求めた.</p><p> 事後アンケートで回答者(回収率;年平均22.1%)の9割が選択した項目は,「この検査が簡単だと感じた」,「次回も受けたいと思う」および「検査により歯周病に興味をもった」であった.以上より,唾液検査は歯周病への関心を高めるとともに,受診契機の一要因となることがわかった.</p>