著者
矢田 修 槌本 六秀 槌本 六良
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大學水産學部研究報告 (ISSN:05471427)
巻号頁・発行日
vol.83, pp.5-12, 2002-03

コイを用い、背部普通筋へのピンク筋の介在が、死後のK値変化に及ぼす影響を明らかにしようとした。深さ方向の筋タイプの構成は、血合筋部が赤筋のみ、中間筋部がピンク筋のみ、普通筋部が白筋(サブタイプIIa、或いはIIb)とピンク筋からなっていた。K値変化は、血合筋、中間筋、普通筋の順位で速く、ピンク筋が介在した普通筋の深さ方向の3部位では、K値変化に顕著な差は認められなかった。筋タイプの違いによるK値変化は、赤筋、ピンク筋、白筋の順位で速かったことから、背部普通筋へのピンク筋の介在はK値変化を速めるものと考えられた。