著者
三浦 義人 曽谷 愛子 矢野 悦子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.7, no.6, pp.353-357, 1966-11-15 (Released:2010-09-30)

縫目のある織物が引っ張られると, 縫目でつぎのように切断される.縫糸または経糸が切れる.あるいは縫目ピッチが長いと縫糸または緯糸が切れピッチが短かくなるにつれ経糸が切れる.理想的な縫目は次式で示される.PN (1-a) cosθ=Q-xNは縫目数, γは縫目幅の縮み, Q-xは織物の強さ, 2θは縫目の曲がり角, P (1-a) は縫糸の強さ.緯糸を押す経糸の力をH, 縫糸を引き上げる経糸の力をT0とするとH=Rsin/eμ T0=R(cosα+cos/eμ)Rは経糸張力, φは経糸の傾斜角.
著者
森谷 ★ 小田 史郎 中村 裕美 矢野 悦子 角田 英男
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.61-70, 2002-09-22 (Released:2017-05-23)

芳香のセラピー効果の判定には,主観的な感情による評価と客観的な生理的効果の両面から確認する必要がある.私たちは,クレペリンテストを45分間負荷した後,カモミール茶(または同量・同温の白湯)を飲ませ,自律神経機能(心電図R-R間隔データと体温)と感情指標(質問紙MCLによって測定した快感情,リラックス感,不安感)の変化を同時に測定した.カモミール茶を飲んだ後にリラックス感得点が上昇した.一方,自律神経機能では心拍数と交感神経活動の指標とされるLF/HF比の低下が大きく,末梢皮膚温の上昇が大きかった.カモミール茶を飲んだ後のリラックス感得点の変化量と自律神経機能の変化量の間に,有意な相関が認められた.これらの結果から,客観的に評価される生理指標の値と主観的な感情得点がかなり良く対応すると考えられる.
著者
渡部 成江 森谷 [キヨシ] 角田 矢野 悦子 阿岸 祐幸
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.27-34, 2009-03-01
参考文献数
22
被引用文献数
1

温泉保養地において,天然温泉入浴並びにさら湯入浴対照実験を行い,天然温泉水がもたらすストレス軽減効果を検討した.実験期間は 2004 年 11~12 月,被験者は 57~67 歳の健常な女性 8 名であった.両実験ともに全身入浴用ポリウレタン製の袋に 40℃の天然温泉水,またはさら湯を満たして温泉の浴槽に入れ,水質のみが異なり他の環境条件を同一にした.被験者に入浴を 10 分間,出浴後は 28&ndash;29℃で 30 分間半臥位での安静をとらせた.天然温泉入浴の結果,入浴中に脳波感性スペクトルの「喜び」,「Comfortable」,「Good Mood」値が上昇し,心地よい感情の高まりを示し,出浴後の「リラックス感(MCL)」はさら湯入浴に比べて高い傾向であった.出浴後の平均皮膚温変化を比較すると,天然温泉入浴はさら湯入浴に比べて保温効果が高かった.天然温泉入浴はさら湯入浴よりも感情改善,保温,ストレス軽減効果が大きいと考えられる.<br>