- 著者
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納富 一宏
石井 博章
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.第55回, no.人工知能と認知科学, pp.95-96, 1997-09-24
専門用語などを多用した文書に見られる, 一般的でない複合名詞は, 文書校正支援シスデムにおいて未知語として扱われる。未知語が多く含まれる文書のチェックでは, 校正支援のパフォーマンスは低下する傾向がある。これに対応するため, 複合名詞が未知語であると判断された場合について, 複数の部分文字列への分割(展開)を行い, さらに, 適当な付属語要素を補うことで, 単文を生成する。生成された単文は, 統語構造を持つことから, 通常の文書チェック処理を施すことが可能である。本稿では, 複合名詞として表現された未知語の解析を実現する「展開・単文化」手法について述べる。また, 本手法を用いた評価実験について触れる。