著者
牧野 博 久保田 博之 石川 英司 酒井 隆史 松田 一乗 秋山 拓哉 大石 憲司 久代 明
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.15-25, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
55

胎児の腸内は基本的に無菌状態であり,出生時に母親由来および環境由来の細菌に暴露されることで新生児の腸内細菌叢の形成が始まる.本稿では,まず母親の腸内および腟内細菌叢の重要性について述べ,新生児の腸内細菌叢の形成にビフィズス菌の母子伝播,出産形態,授乳形態などの因子がどのように関わっているかを概説する.また,無症状ながら乳児期特有に認められる病原性細菌の感染と定着事例を報告し,最後に新生児・乳児を対象としたプロバイオティクス生菌菌末の介入試験について紹介する.
著者
三沢 宏 石川 英司 織田 邦明
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.215-222, 2007-07-31
参考文献数
10

最近、健康志向食品の市場は急速な成長を続けている。多くの人々が自身の健康に不安をもち、疾病の予防や健康増進に大きな関心を寄せていることを鑑みれば、健康・長寿に関連した機能性食品に加え栄養補助食品等のいわゆる健康食品への需要はさらに拡大すると考えられる。クロレラは、健康食品の草分け的存在で約40年前からローヤルゼリー、朝鮮人参と並ぶ健康食品の御三家として定着している。クロレラには、ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸などが豊富であるため、栄養補助食品として利用されることが多いが、一方で、豊富に含まれるファイトケミカルによる生活の質(QOL)の改善作用や生活習慣病の予防といった作用も期待されている。クロレラを安心して供給できる生産体制を構築するためには、光合成に依存しない培養技術の開発が必要であった。そこで私たちは、無菌かつ密閉系のタンクを用いた従属栄養的培養法によるクロレラの生産性向上と品質改善法を開発し、当該培養法によって製造されたクロレラの機能評価を行うため、臨床試験を実施した。以下にその経緯を概説する。