著者
牧野 博 久保田 博之 石川 英司 酒井 隆史 松田 一乗 秋山 拓哉 大石 憲司 久代 明
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.15-25, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
55

胎児の腸内は基本的に無菌状態であり,出生時に母親由来および環境由来の細菌に暴露されることで新生児の腸内細菌叢の形成が始まる.本稿では,まず母親の腸内および腟内細菌叢の重要性について述べ,新生児の腸内細菌叢の形成にビフィズス菌の母子伝播,出産形態,授乳形態などの因子がどのように関わっているかを概説する.また,無症状ながら乳児期特有に認められる病原性細菌の感染と定着事例を報告し,最後に新生児・乳児を対象としたプロバイオティクス生菌菌末の介入試験について紹介する.
著者
Bersani Leo 酒井 隆史
出版者
太田出版
雑誌
批評空間 2期
巻号頁・発行日
no.8, pp.115-143, 1996-01
著者
酒井 隆史
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.7-15, 2011-06-30 (Released:2017-09-22)

本論では、マーティン・ルーサー・キング、マルコムX、フランツ・ファノン、マハトマ・ガンディーという、いまだ私たちの暴力についての基本的枠組みを形成している20世紀を代表する人々の議論をとりあげ、それのはらみもつ意味について考察を加える。キングやガンディーの非暴力についての考え方から導かれるのは、まず暴力と力を概念的に腑分けすべきことである。現代において、暴力をめぐる議論を混乱させているのは、力そのものを暴力と混同する傾向であり、それによって従来「非暴力」とみなされていた民衆による実力行使すら暴力に分類する支配的動向を支えている。次に、暴力と「敵対性」の概念を区別する必要である。それによって、キングとマルコムXのように対極とみなされていた暴力や非暴力についての議論も、共通の地平と分岐点を明確にできるだろう。最後に、ファノンの提起した「治癒」としての暴力というショッキングなテーゼを検討する。そこから理解されるのは、暴力を肯定するにしても否定するにしても、これらの理論家/実践家に共通する理解は、力の行使が、心身の複雑な相互作用を伴うトータルな現象であるということである。
著者
酒井 隆史
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.9, pp.163-174, 1996-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
11

For Althusser and Pêcheux, the ideology is a mechanism necessary to construction the social relations: it constructs the subjects through “interpellation”. And they argued that a sublect have performatively been produced in diverse ideological rituals. So, ideology is in nature “materiar” (not inner belief). Paradoxically this mechanism effaces, by the same token, its materiality (rituality, exteriority). Thus all activities, including langage, are experien oed as effects or expressions of the subject's interiority. By way of this mechanism of producing “evidence”, the reproduction of society is guaranteed. But the notion of ideology elaborated by Althusser and Pechêux is static. They had never been able to explain the break of reproduction. Why? This paper will give some clues to answer this question.
著者
酒井 隆史 Sakai Takashi
出版者
大阪府立大学女性学研究センター
雑誌
女性学連続講演会 (ISSN:18821162)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-16, 2010-03

第14期女性学連続講演会「ジェンダーを装う」の第1回講演