著者
横山 宏 岩崎 重剛 太田 充 石桁 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.9-14, 1993-05-22
被引用文献数
2

著者らは、IGF法を用いて学生の勉学のやる気の実態調査を続けてきた。そして、やる気には4状態(やる気、やらされ気、やらん気、やれん気)があることが分かった。今回は、調査で得られたやる気のカーブの記載されたものが上の4つのどの状態であるかを推測する方法について検討した。推測では、やる気を起こしたり無くしたりしたときの理由文に含まれる特定のキーワード、やる気の度合い、やる気グラフの勾配に着目した。そして考案した方法で約100名の学生(大学生、女子短大生)のやる気の4状態を推測し、的中率60%強を得た。
著者
福田 真規夫 石桁 正士
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.11-16, 1995-05-30

この研究は,システム開発の上流工程に携わるシステムエンジニア(以下SEと略記)を育成するための教育の目標や,カリキュラムとその実施方法の開発を目的としている。ここで目指している教育の特色としては,システム設計技法や技術上の知識の授与教育ではなく,上級のSEにとくに要求される基盤能力の育成に焦点を当てていることである。<BR>この研究は,1988年に産学協同の研究会として発足した「情報処理教育研究会」(事務局:ECCオープンキャンパスセンター)を活動の中心として行われているもので,著者らは現在その研究会の幹事を務めている。研究会では,研究成果の実践として,1991年よりSEなどソフトウェア技術者を対象として,毎年1回「上級SE育成セミナー」を実施してきた。ここでは,われわれのこのような研究のアプローチ,セミナーの実施結果などを中心に報告する。
著者
石桁 正士 明賀 保仁 赤松 辰彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.105, pp.37-44, 1993-06-19

我々は、コミュニケーション支援システム「おはようMACさよならMAC」研究室版を開発した。これは、毎日の研究に対しての卒研生の自己管理を支援するものであり、毎日、研究室に来たときと研究室から帰るときに、自己の気分、やる気、体調、の3項目に加えて、来たときに研究目標、帰るときに研究の達成度を入力させ、卒研生に各々の研究意識の確認を、またこれまでの入力データの推移を自分で分析することによって自分の状態の変化の把握を行なわせるものである。これを用いて卒研生の自己管理意識を高めたいと考えている。我々の研究室の新卒研生を対象として、2月中旬から卒研生の研究が本格的に始まる4月上旬まで試用し、データを得た。その試用結果について報告する。