- 著者
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木下 一彦
石渡 信一
- 出版者
- 早稲田大学
- 雑誌
- 特別推進研究
- 巻号頁・発行日
- 2009
たんぱく質分子機械が働く仕掛けを探るのに、個々の分子が働いている現場を顕微鏡下で直接観て、さらに必要なら力を加えて応答を観るのが、一分子生理学である。従来は妨害方向に力をかける例が多かったが、外力で積極的に「働かせてやる」ことによる理解を目指した。働かせて得た成果ばかりとは言えないが、回転分子モーターの逆回転によるATP合成の仕組みを始めとして、リニア一分子モーター、DNA上で働く分子機械、さらに超分子レベルにおいて細胞分裂機構などにつき、多くの知見を得た。