著者
石綿 良三
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会関東支部総会講演会講演論文集 2012.18 (ISSN:24242691)
巻号頁・発行日
pp.321-322, 2012-03-08 (Released:2017-06-19)

The phenomena with relation to fluid mechanics are often taken up in books on science for popular readers. However, the explanation on principle of them has been described under misunderstood knowledge on fluid mechanics in many books. It seems the reason that the many authors are not understood fluid mechanics enough. Also, there is the further reason in the descriptions involved mistaken explanations in many books. In present study the mechanism of transmission of so misunderstood explanations has been considered, and the diffusion of them has been investigated. It is also examined and proposed how to prevent the transmission and diffusion of the misunderstood knowledge.
著者
石綿 良三 田辺 基子 神谷 克政 根本 光正
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

多くの科学入門書、テレビ番組、インターネット情報などで流体力学現象の原理の誤認識が多く見られる。誤認識の拡散実態と拡散メカニズムを調査研究し、拡散防止策の提言を進めた。特に、拡散メカニズムには科学的要因だけではなく、著者や読者の理解とその心理、社会的背景等まで踏み込む必要があり、その追及を行った。(新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、研究の進行に制約を受けた。2020年度は当初の研究最終年度あったが、期間を1年間延長し2021年度に継続することになった。)小学校5年理科の教科書・参考書で「曲がる川では外側が速い」と記述されていることについて調査を進めた。厚木市近隣の実際の川における計測では、外側が速いか、遅いかは一概にはいえないことを確認した。しかし、内側に堆積している川では外側で速くなることが多く、教科書の記述に合うともいえる。だが、曲がることに外側を速くする効果があると認識させてしまうことは問題であり、大学で習う流体力学とは矛盾することになる。実際の川における計測はまだ不十分であるので、調査範囲を拡大するとともに文献調査を進める予定である。小学校5年理科の「曲がる川」に関するビデオ教材の調査を行った。それらの教材では、外側で速く、内側で遅く流れている川の映像、実験映像ばかりである。これは教育内容に則したものであり、当然の状況であるが、実際には一概に外側が速いわけではないので、一部の偏った情報のみが選択的に公開され、教育に利用されている可能性がある。この点についてさらなる調査を2021年度に行う予定である。なお、これまで行ってきた、理科教員、科学館スタッフ、科学ボランティア、大学・高専教員を対象にした研修会を実施することができなかった。流体力学に関する原理の理解状況、誤認識の実態調査を直接行えなかったので、この点については2021年度に継続することとした。
著者
石綿 良三 根本 光正 山岸 陽一 萩野 直人
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

流体力学は重要な学問の一つであるが、関連する現象は一般の予想に反するような動きをしたり驚くような現象も多く、科学入門書やテレビ番組などで取り上げられることが多い。しかし、多くの原理の説明は間違っている。本研究では誤情報の拡散メカニズムの解明とその拡散防止を目的とした。科学入門書と物理学教科書を中心に調査し、調査書籍は600冊、1005項目であり、原理を誤認識している項目は248項目(24.7%)であった。著者が他書を鵜呑みにして確認を怠っていることが最大の原因と考えるが、他にも多く原因がある。誤認識の拡散を防止するためには、個人ではなく学会などの専門家集団による組織的な活動が有効である。
著者
石綿 良三 平井 厚朗 飯田 匠
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.1-7, 2014 (Released:2014-04-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1

球技スポーツにおいてボールの軌道変化はその競技の多様性を引き出すものとして重要な要素の一つである.多くの場合,その変化はボールの回転によって生み出されている.そこで本研究では,空中を飛行するボールを高速度カメラで撮影し,連続画像からその3次元的な回転を検出するシステムを開発した.Hough変換によってボールの位置と大きさを検出し,ボールのパターン情報を仮想3次元空間内で回転させて相関をみる方法を用い,野球とサッカーでの適用例を示した.
著者
石綿 良三
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 2008.5 (ISSN:24331325)
巻号頁・発行日
pp.457-458, 2008-08-02 (Released:2017-08-01)

The phenomena with relation to fluid mechanics are often taken up in books on science for popular readers. However, the explanation on principle of them has been described under misunderstood knowledge on fluid mechanics in many books. It seems the reason that the many authors are not understood fluid mechanics enough. Also, there is the further reason in the descriptions involved mistaken explanations in many books. In present study the mechanism of transmission of so misunderstood explanations has been considered, and the diffusion of them has been investigated. It is also examined and proposed how to prevent the transmission and diffusion.