著者
白井 暁彦
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

「多重化隠蔽映像技術による新たな情報共有空間の創出のための映像制作手法の確立」は立体映像技術と互換の映像ディスプレイ技術として、偏光フィルタを用いたExPixel方式の多重化技術における画質向上技術について詳細は「多重化不可視映像技術(第3報) ―普及型ディスプレイにおける視聴特性評価―」において報告している。またFPGAによるハードウェア化に加え、偏光フィルタ等が必要ない方式についての実験的成功に至った。これらの基礎技術は次世代の多重化映像技術となる裸眼視聴可能な多重化映像技術「ExField」のベースとなっており、今後も幅広い研究応用性が期待できる。
著者
石綿 良三 田辺 基子 神谷 克政 根本 光正
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

多くの科学入門書、テレビ番組、インターネット情報などで流体力学現象の原理の誤認識が多く見られる。誤認識の拡散実態と拡散メカニズムを調査研究し、拡散防止策の提言を進めた。特に、拡散メカニズムには科学的要因だけではなく、著者や読者の理解とその心理、社会的背景等まで踏み込む必要があり、その追及を行った。(新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、研究の進行に制約を受けた。2020年度は当初の研究最終年度あったが、期間を1年間延長し2021年度に継続することになった。)小学校5年理科の教科書・参考書で「曲がる川では外側が速い」と記述されていることについて調査を進めた。厚木市近隣の実際の川における計測では、外側が速いか、遅いかは一概にはいえないことを確認した。しかし、内側に堆積している川では外側で速くなることが多く、教科書の記述に合うともいえる。だが、曲がることに外側を速くする効果があると認識させてしまうことは問題であり、大学で習う流体力学とは矛盾することになる。実際の川における計測はまだ不十分であるので、調査範囲を拡大するとともに文献調査を進める予定である。小学校5年理科の「曲がる川」に関するビデオ教材の調査を行った。それらの教材では、外側で速く、内側で遅く流れている川の映像、実験映像ばかりである。これは教育内容に則したものであり、当然の状況であるが、実際には一概に外側が速いわけではないので、一部の偏った情報のみが選択的に公開され、教育に利用されている可能性がある。この点についてさらなる調査を2021年度に行う予定である。なお、これまで行ってきた、理科教員、科学館スタッフ、科学ボランティア、大学・高専教員を対象にした研修会を実施することができなかった。流体力学に関する原理の理解状況、誤認識の実態調査を直接行えなかったので、この点については2021年度に継続することとした。
著者
小坂 崇之
出版者
神奈川工科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

妊婦体験システムMommyTummyを提案する。MommyTummyは成長していく胎児の重さ、温かさ、胎動などの成長過程を呈示し、妊産婦が受ける身体的負担と胎児が成長する喜びを擬似体験することができる。妊婦の「辛さ・大変さ」「喜び」を擬似体験することによって「助け合いの大切さ」「生命の尊さ」「親への感謝」を感じさせることを目指す。
著者
伊藤 忠孝 Chuko Ito
出版者
神奈川工科大学
雑誌
幾徳工業大学研究報告.B,理工学編
巻号頁・発行日
vol.2, pp.87-97, 1978-03-20

美学・芸術学
著者
池田 広昭 Hiroaki Ikeda
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告.A,人文社会科学編 (ISSN:09161899)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.59-72, 2000-03-20

The purpose of this paper is to present a comprehensive list of plant names, along with their frequences, which appear in Part B, Volume I of A Dictionary of British Folktales in the English Language by Katherine M.B riggs. How these plants are dealt with in the folktales is also described.
著者
吉田 望絵 Moe Yoshida
出版者
神奈川工科大学
巻号頁・発行日
pp.1-128, 2021-03-20

神奈川工科大学 学位論文 令和3年3月20日授与(甲第40号)
著者
塩川 茂樹
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

近年,eスポーツが急速に世界中で普及し始めている.場所や時間を問わずオンラインで実施可能なeスポーツは今後ますます注目を集めると思われる.しかしながら,基盤となるネットワーク技術からゲーム依存症問題まで幅広い分野で多くの課題が存在するものの,急激な普及にそれらの解決が追い付いていない.本研究では,eスポーツ競技のコンテンツ配信に適したネットワーク技術課題に着目し,無線ネットワーク技術を発展させたコンテンツ配信プロトコルの開発を行う.データ管理および送信,動的通信経路構築,多重経路制御などを駆使したプロトコル開発により,eスポーツコンテンツの低遅延配信および同期配信の実現を図る.
著者
松浦 彰護 坂東 美知代 佐藤 美央 Shogo Matsuura Michiyo Bando Mio Sato
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告.A,人文社会科学編 (ISSN:21882878)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.23-29, 2019-03-01

The purpose of this study was to identify the feature of the emotion recognition of the patients with schizophrenia under hospitalization, and to examine the usefulness of the experience learning by mimicry. The experience learning by mimicry observed the expression illustration which has seven kinds of emotion, copied emotion, and repeated experience which occurs emotion. I investigated for 35 subjects with schizophrenia under hospitalization, and made into the analysis candidate 29 subjects with schizophrenia by whom the useful result was obtained. The results clearly showed a significantly improvement in the emotion recognition according to the experience learning by mimicry. Moreover, significantly improvement clearly showed also in the emotion recognition to the expression of "sadness", "anger", and "dislike" which are negative emotion. As for the improvement in the emotion recognition, age of the subjects, duration of hospitalization, and psychiatric symptoms were related. A possibility that experience learning of the emotion recognition by mimicry would act on the patients with schizophrenia in the emotion recognition useful was suggested.
著者
石綿 良三 根本 光正 山岸 陽一 萩野 直人
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

流体力学は重要な学問の一つであるが、関連する現象は一般の予想に反するような動きをしたり驚くような現象も多く、科学入門書やテレビ番組などで取り上げられることが多い。しかし、多くの原理の説明は間違っている。本研究では誤情報の拡散メカニズムの解明とその拡散防止を目的とした。科学入門書と物理学教科書を中心に調査し、調査書籍は600冊、1005項目であり、原理を誤認識している項目は248項目(24.7%)であった。著者が他書を鵜呑みにして確認を怠っていることが最大の原因と考えるが、他にも多く原因がある。誤認識の拡散を防止するためには、個人ではなく学会などの専門家集団による組織的な活動が有効である。
著者
三澤 久恵 佐口 清美 畠山 玲子 高尾 秀伸 竹田 恵子 阿部 大亮 島田 翔太郎 馬場 彪画 石川 晴菜 高山 眞帆 井上 奈南 岩崎 彩 Hisae Misawa Kiyomi Saguchi Reiko Hatakeyama Hidenobu Takao Keiko Takeda Daisuke Abe Shoutaro Shimada Hyouga Baba Haruna Ishikawa Maho Takayama Nanami Inoue Aya Iwasaki
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告. A・B, 人文社会科学編・理工学編 Research reports of Kanagawa Institute of Technology. 神奈川工科大学 編 (ISSN:21882878)
巻号頁・発行日
no.44, pp.25-30, 2020

[Purpose] The purpose of this study was to analyze the characteristics of the elderly people who participated in the "group recminiscence therapy".[Method] The group reminiscence therapy was carried out for the elderly people of S area of A city from May to August 2018. The documents written by students who participated in the recollecting method as co-leaders was analyzed. The analytic theme was taken as "the meaning in which elderly people look back upon their life." The concepts was generated by qualitative research according to the Grounded Theory Approach (M-GTA).[Results] Altogether, 19 concepts were generated.The core concept was "perception about own existence realized through support of the surrounding people". The three core categories constituting the core concept were generated as "review of own life," "pride to self," "composing mind to the future."[Discussion] "Review of own life," like the flow in a river, makes one aware of the path traversed in life and proud of one's ability to handle events at the turning points in life with support from others, which in turn leads to "pride to self" "Things to accomplish in the future" relates to the approach to the end of life through cherishing the current way of living and building smooth relationships with others.