著者
坪内 泰志 仁木 満美子 福田 隆志 八代 正和 瀬良 知央 金子 幸弘
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

スキルス胃癌に対して理想的な薬剤を発見するために、①深海・海洋性サンプルを微生物分離源、開発した微生物細胞剥離装置、及び生息環境-微生物群集構造の相関により構築した深海・海洋性放線菌ライブラリーを抗スキルス胃癌探索資源として、活性化合物候補を見出すこと、②多岐分類群の深海・海洋性放線菌が抗スキルス胃癌活性物質を生産する意義を、構造活性相関解析と作用機序解析の連関データの蓄積・比較により解き明かすこと、③独自に樹立したスキルス胃癌細胞8 株を用いた基礎病理学的解析を実施すること、そして④実用化へのシームレスな展開を視野に入れるためにオミクス解析を組み込む。
著者
塚正 泰之 福田 隆志 安藤 正史
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.503-514, 2022-11-15 (Released:2022-12-02)
参考文献数
28
被引用文献数
1

マダイの熟成(0℃)が呈味性に及ぼす影響を,塩締めおよび脱水シートの有無,熟成期間の違いによって調べた。また,熟成によるエキス成分の抽出性の変化も調べた。脱水シートはエキス成分の抽出性を低下させ,塩化ナトリウムはドリップ量を増大させ,うま味成分の抽出性を低下させた。イノシン酸(IMP)は熟成3日以降低下するのに対して,グルタミン酸(Glu)は熟成14日まで増加した。IMPとGluの濃度から算出されるうま味強度は,熟成1日がピークとはならず,少なくとも熟成5日まで高い値を維持することが確認された。