著者
柴田 由紀枝 岩崎 雄一 竹村 紫苑 保高 徹生 髙橋 徹 松田 裕之
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.183-188, 2020 (Released:2020-11-10)
参考文献数
18
被引用文献数
2

和賀川の清流を守る会 (以下, 守る会) は, 岩手県を流れる和賀川を公害から守り, 清流を保護することを目的として多様な利害関係者によって1972年に結成された。上流域に存在する休廃止鉱山の水質監視を主要な活動の1つとして, 守る会は, 会発足時から河川での水質調査, 1976年からは鉱山での水質調査を開始し, 測定結果を会報で報告している。排水基準を超過した場合も含むすべての測定結果が, 会報で公開・議論されている点は情報公開のあり方の点からも興味深い。また, 会報のテキスト分析によって, 1972年から2019年までの間に, ①公害への危惧, ②休廃止鉱山での水質監視や鉱害防止対策, ③水生生物など自然環境全体の保全, と会報の話題が変化していることが示された。守る会の活動を分析・整理した本研究の成果は, 排水基準の遵守のみに依拠しない休廃止鉱山における柔軟な坑廃水管理を検討する上で貴重な基礎資料となると考えられる。
著者
今井 洋太 竹村 紫苑 高里 尚正 乾 隆帝 赤松 良久 鎌田 磨人
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_1093-I_1098, 2016 (Released:2017-01-31)
参考文献数
14

Influence of hydraulic conditions on the bed-level fluctuation of mangrove forest during flood was clarified at the Okukubi River in Okinawa Island, Japan. Bed-level changes were monitored every one month from June 2012 to July 2015 at 18 stations. While non-dimensional shear stress during a flood was estimated by two-dimensional bed deformation analysis. Then relationship between observed bed-level change and non-dimensional shear stress was evaluated from correlation analysis. Bed-level change negatively correlates with non-dimensional shear stress during large flood. While during small flood, bed-level change doesn't correlates with non-dimensional shear stress. These results represent that bed-level fluctuation is occurred at sites where large non-dimensional shear stress is keeping during large floods. This condition can apply to selecting priority site in order to restoration of degraded mangrove forest.
著者
竹村 紫苑 赤松 良久 鎌田 磨人
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_105-I_110, 2012 (Released:2013-02-13)
参考文献数
16

パラオ諸島におけるマングローブの生育地としての干潟の形成と安定性に関わる流域特性を用いて潜在的生育地を推定し,広域的視点から生育地の脆弱度評価を行った.流域特性として土砂供給,土砂堆積,そして波の静寂性に関わる要因をGISを用いて算出した.そして一般化線形モデルを用いて流域内に生育可能なマングローブ生育地面積の推定を行った.その結果,流域山地部からの土砂供給量が多く,平野部の土砂堆積容量が十分で,かつ平野部の水理条件の良い河川が大きな内湾に流入する場所において潜在的生育地面積が大きかった.しかし,マングローブの潜在的生育地は限られた場所であり,パラオのマングローブ生育地のほとんどは脆弱な環境に立地することから,土地開発は慎重に検討する必要がある.