著者
瀧澤 寛路 村本 名史 栗田 泰成 笹川 慶
出版者
常葉大学経営学部
雑誌
常葉大学経営学部紀要 = Bulletin of Faculty of Business Administration Tokoha University (ISSN:21883718)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.59-69, 2017-02

本研究の目的は、アルティメットのウィメンオーストラリア代表選手、並びに、日本代表選手を対象に「心理的競技能力診断検査(Diagnostic Inventory of Psychological Competitive Ability for Athletes.3)以下DIPCA.3 と略す」を実施し、心理的競技能力の違いを明らかにすると共に、アルティメットにおける競技能力向上の為の基礎的資料を作成することである。 オーストラリア代表選手におけるDIPCA.3 の総合得点の平均値は、187.95 であり、一方、日本代表選手における平均値は175.00 というものであった。総合得点の平均値は、オーストラリア代表選手が、日本代表選手に比べて有意に高かった。オーストラリア代表選手の心理的競技能力が高いことが考えられる。 また、DIPCA.3 における5 因子の中でも、精神の安定・集中、自信、作戦能力の3 因子の平均値では、オーストラリア代表選手が日本代表選手に比べて有意に高いことが明らかになった。その一方で、競技意欲の平均値では、日本代表選手がオーストラリア代表選手に比べて有意に高いことが明らかになった。 さらに、DIPCA.3 における12 尺度においても、有意な差が観察されたが、忍耐力、自己コントロール能力、リラックス能力、自信、決断力、予測力、判断力という7 尺度の平均値では、オーストラリア代表選手が、日本代表選手に比べて有意に高い値を示した。その一方で、勝利意欲の平均値では、日本代表選手が、オーストラリア代表選手に比べて有意に高い値を示した。オーストラリア代表選手が、忍耐力や闘争心は決して低くはないのにも拘らず、勝利意欲が高くはないという結果は特徴的であった。 従って、オーストラリア代表選手は、日本代表選手に比べて、緊張を強いられる場面であってもリラックスしてパフォーマンスを発揮し、また、失敗を恐れず、自信を持って、ゲームをコントロールでき、さらには、冷静で落ち着いたプレーをコンスタントに実施できることが推察される。
著者
笹川 慶太 山高 博
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 第20回基礎有機化学討論会(第39回構造有機化学討論会・第59回有機反応化学討論会)
巻号頁・発行日
pp.187, 2009 (Released:2009-11-20)

無水メタノール中でのフェナシルクロリドとアルコキシドイオンとの反応においてアセタール誘導体が得られるということを報告した。このことはエポキシ中間体を経由していることを示唆した。また同時にエーテル誘導体も確認され、この2つの生成比が置換基を変えることで変化するということを見出した。種々の置換基においてのその生成比の時間変化を求め、今回の発表では更なる反応機構の詳細について議論する。