著者
砂田 茂 米澤 宏一 石田 良平 野中 聡 橋本 敦 坂上 昇史 浅井 圭介
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

低レイノルズ数(10の3乗のオーダ)、高マッハ数(翼端で0.5程度)で作動するプロペラ性能を、3つの風洞を用いた実験、数値計算による解析によって調べ、その設計法を検討した。主な得られた知見は以下の通りである。(1)高レイノルズ数で用いられるブレード形状設計方法が、当該レイノルズ数でも有効である。(2)当該レイノルズ数で高い最大揚抗比を持つ翼型を提案した。(3)低レイノルズ数における翼型性能に対するマッハ数の効果は、プラントルグラワート則で評価される効果よりも小さい。(4)低レイノルズ数で高効率を有するプロペラブレードのアスペクト比は、高レイノルズ数においてよりも小さい。
著者
米澤 宏一
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

発電用水車の羽根車下流に設置された吸出し管(ドラフトチューブ)に生じる流動不安定現象(サージ)について縮小モデルを用いた実験および数値解析による研究を行った.その結果,設計流量と比べて過大流量および低流量のいずれの運転条件においてもサージの発生が確認され,その周波数は渦芯の振れ回り周波数とは異なることが明らかとなった.また,流れの加振実験を行い,キャビテーションの動特性を調べた.