著者
臼杵 直也 中薗 和子 高田 十志和
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.417-417, 2011

環状高分子は線状高分子とは異なる物理特性を示す。しかし、環状高分子の効率的な合成法が少なく、また通常高希釈条件下で反応を行うために高収率で得ることが難しいという問題点がある。そこで本研究ではこのような問題点を克服する新規環状高分子合成法として、上に示すロタキサン構造を利用した線状と環状の平衡を満たす[1]ロタキサンポリマーの合成について検討したので報告する。この系が達成できれば環状高分子の合成にとどまらず、線状と環状のトポロジー変換を行えるため、投げ縄の内孔や物性の変化を利用した新しいアクチュエーターへの応用等が期待できる。
著者
平島 崇男 中村 大輔 苗村 康輔 河上 哲生 吉田 健太 大沢 信二 高須 晃 小林 記之 臼杵 直 安本 篤 Orozbaev Rustam Svojtka Martin Janák Marian
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

本研究課題では、世界で最も冷たい超高圧変成帯であるキルギス、最も温かい超高圧変成帯であるチェコ、その中間型である中国東部に分布する超高圧変成岩を対象とし、地下60-100kmでの流体活動の実態を明らかにし、超高圧変成岩の上昇駆動に関与する深部流体の役割の解明を目指した。超高圧時の温度が1000Cを超えるチェコの研究では、超高圧変成岩が上昇中に減圧部分溶融し浮力を獲得したことを見出した。超高圧時の温度が800C以下のキルギスや中国では、超高圧時でもローソン石・クロリトイド・Ca-Na角閃石等の含水珪酸塩が安定であり、ローソン石などは減圧時に脱水分解し周囲に水を供給していたことを見出した。
著者
臼杵 直樹 大場 正昭 大川 尚士
出版者
九州大学理学部極低温実験室
雑誌
九州大学極低温実験室だより (ISSN:13460161)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.2-7, 2001-06

シアン橋架け二元金属化合物[Ni(dimen)_2]_2[Fe(CN)_6](BPDS)_{0.5}・4H_2O (1)(dmen=1,1-dimethylethylendiamin; BPDS=4,4'-biphenyldisulfonate ion)は一次元鎖状構造で低温においてメタ磁性を示す。脱水処理で得られる[Ni(dmen)_2][Fe(CN)_6](BPDS)_0.5 (1a)は二次元シート構造を持ち、T_c=10.7 K 以下で強磁性を示した。1aは空気中で吸湿して2水和物[Ni(dmen)_2]_2[Fe(CN)_6](BPDS)_{0.5}・2H_2O(1b)を与え、これは1と同様にメタ磁性を示した。1aと1bは吸湿/脱水処理で相互変換され、これに伴って強磁性とメタ磁性を可逆的に変換できる。A cyanide-bridged bimetallic compound [Ni(dmen)_2]_2[Fe(CN)_6](BPDS)_{0.5}・4H_2O (1)(dmen=1,1-dimethylethylenediamine; BPDS=4,4'-biphenyldisulfonate ion)has a 1-D structure extended by Fe-CN-Ni linkages and shows metamagnetic nature at low temperature. Dehydration of 1 affords anhydrous [Ni(dmen)_2]_2[Fe(CN)_6](BPDS)_{0.5} (1a) that has a 2-D sheet structure and shows ferromagnetic ordering below T_c = 10.7 K . On hydration of 1a in open air, the dihydrate [Ni(dmen)_2]_2[Fe(CN)_6](BPDS)_{0.5}・2H_2O (1b) is obtained that shows metamagnetic nature like 1. 1a and 1b can be interconverted by hydration and dehydration with reversible change in magnetic nature between ferromagnetism and metamagnetism.