著者
佐野 比呂己 本橋 幸康 井口 貴美子 太田 幸夫 大村 勅夫 菅原 利晃 花坂 歩 谷口 守 増子 優二
出版者
北海道教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

これまで研究されてこなかった柳田国男監修高等学校国語科教科書について、その所収教材を中心に研究を進めてきた。所収教材そのものを分析、考察するとともに、分析・考察をもとに、研究協力者である高等学校教員との連携により高等学校国語教室での実践を行った。実践を検討する中で、教材としての有用性、問題点を抽出し、教材価値の検討を行い、時代は経過しても現代の高校生の国語教室において価値ある教材であるという共通認識を持ち、実践研究報告を学術雑誌に投稿、掲載された。
著者
花坂 歩 永田 誠
出版者
大分大学教育学部
雑誌
大分大学教育学部研究紀要 = The research bulletin of the Faculty of Education, Oita University (ISSN:24240680)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.47-58, 2016-09

本稿は社会教育施設における読書活動推進事業を視察・検討したものである。読書教育は,もはや学校の教育活動に限定されるものではなく,家庭教育,地域教育との連携によって推進されるべきものとなった。今回,北海道立青少年体験活動支援施設ネイパル厚岸の読書活動推進事業「ネイパルブックワールド」に参加し,子どもたちが学校の外でどのような読書活動を体験しているのかを視察した。そこでの子どもたちは,読書を生活の一部とし,緩やかな読書コミュニティを形成していた。見出された課題は,読書を指導する専門スタッフの不在と施設間連携の不均衡である。子どもを自立した読者へと育てていくためには,様々な機関が協働して読書教育を行っていく必要がある。「ネイパルブックワールド」の視察と考察によって,そうした課題を具体的に見出すことができた。We're working on basic research to create a reading community. Wefocused on a reading education program carried out by a social education facility. We believe that it is necessary to establish connections between school education, home education, and local education. We had observed the reading done by children in the "Napal Book World" that took place in Hokkaido. the children there were enjoying reading as a part of their lives. However, there were two issues which need to be addressed. One is that there was no Reading Teacher available. The other is that the facilities were not connected with each other. In order to raise a child as a "Reader", it is necessary to link the various organizations. In this survey, we were able to expose various issues related to the improvement of "Reading education".