著者
飯島 純夫 山崎 洋子 古屋 洋子 芳我 ちより
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

患者と看護師に対する病院環境についてのアンケート調査と、病院における騒音、照度、温度、湿度、気流(風速)の環境測定を実施した。衛生状態、騒音、明るさ、総合評価で、看護師に比べ患者のほうが有意に良い回答をしていた。看護師では温度(「暑い」)と湿度(「蒸し暑い」)で、患者では湿度(「蒸し暑い」)と気流(「弱い」)で冬期と比較して、夏期で有意に高い割合が認められた。
著者
岡本 玲子 鳩野 洋子 岩本 里織 小出 恵子 草野 恵美子 津田 敏秀 浜田 淳 北脇 知己 芳我 ちより 合田 加代子 山川 路代 岡本 里香 福川 京子 長野 扶佐美
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究の目的は、住民と意思決定者に活動の必要性と成果を見せる公衆衛生看護技術を構築し、それを習得する学習プログラムを開発することである。2011年度は、「見せる公衆衛生看護技術」を定義し、①活動の必要性を見せる技術、②活動の成果を見せる技術、③保健師の存在価値を見せる技術について内容を体系化、2012年度はそれをもとにテキスト「見せる公衆衛生看護技術」を作成、2013年5月に出版(岡山大学出版会)。2013年度はテキストを用いた教育プログラムを検討・試行した。2014年度には成果普及に向けたWEB教材を作成・公開した(http://wwwmiseru.fhs.okayama-u.ac.jp)。
著者
芳我 ちより 舟島 なをみ
出版者
日本看護教育学学会
雑誌
看護教育学研究
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.15-28, 2007

本研究の目的は、学生間討議を中心としたグループ学習に必要な教授活動を明らかにすることである。研究方法論には看護概念創出法を適用し、参加観察法(非参加型)を用い、グループ学習中の教員・学生間及び教員間の相互行為場面をデータとして収集した。持続比較分析の結果は、グループ学習における教員の行動が12概念【目標達成に向けた計画周知のための授業概要と意義説明】【集団から個へ、個から集団への視野縮小と拡大反復】【主体的学習尊重による関与保留と手がかりの提供による主体的学習推進】【授業進行可否決定に向けた学習状況の把握】などを用いて表せることを明らかにした。考察の結果は、グループ学習において教員が、1)目標達成に向け、学生の主体的な学習を中心に据えながらも、適切なタイミングを図り介入する、2)学生個々が達すべき目標と、集団によって達成すべき目標を明確に設定し、両者の目標達成度を常に視野に入れる、3)学生の目標達成度を向上または、集団内の目標達成度を均衡化するために、予め立案した指導計画を査定し、修正する、4)学生の要望の受け入れや緊張緩和により相互行為を円滑に展開する、5)不測の事態や対応困難な場面に遭遇する可能性を想定し、準備状態を整えるとともに、状況に応じて他の教員と協働する必要性を示唆した。