著者
河村 勇太 苗村 潔
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.75, no.756, pp.1124-1126, 2009-08-25 (Released:2017-06-09)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

The colonoscope is widely employed for cure of a large intestinal disease. However, the medical accidents such as large intestines perforation by an immature doctor is still increase, because insertion operation of the colonoscope is highly skillful. To solve this problem, We think that development of a training device is effective. We aim to verify whether the porcine large intestines are able to become substitute as the human large intestines. The tensile experiment and the punch experiment were conducted on 243 samples of 14 pigs. The tensile experiment showed that stress at break was 0.20±0.08MPa, and strain at break was 0.51±0.24, and Young's modulus was 0.42±0.22MPa, and the poisson ratio was 0.71±0.22. Imitative endoscope extended the porcine large intestines forward perpendicular direction from the surface. The results showed the porcine large intestines were perforated by 11.9±2.8N. All results showed that porcine large intestines were able to become substitute of human large intestines.
著者
南部 恭二郎 櫻井 康雄 伊関 洋 苗村 潔
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.282-287, 2005-05-01
被引用文献数
4

1. 犯人探しから潜在的危険源の解消へ 手術中に医療ミスがあったとして医師が刑事告発される事例が急激に増えている. これに対して, 手術室に居合わせた医師がいつでも犯人にされかねないようでは, 難しい手術をやろうとする者はいなくなってしまう, という意見がある. 民事訴訟にとどまらず, 刑事責任まで問うことが妥当なのかどうかは法学の問題だろう. しかし, 社会利益の観点からは, 事故は原因を究明して再発を防止することがまず肝要であり, そのためには, 何が起こったのかを正確に知ることが必須である. ほとんどの事故は, 複数の要因が重なり合ったところで起こる. つまり, それらの要因のうち一つでも生じなかったなら事故には至らなかったということであり, 執刀者の行為にばかり注目するのではなくて, 他の要因もことごとく洗い出さなくてはならない. 誰がどんな間違いをしたかに興味の中心がある「犯人探し」の発想では, かえって真実の解明が妨げられることになる.
著者
苗村 潔 齋藤 英也
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
マイクロメカトロニクス (ISSN:13438565)
巻号頁・発行日
vol.49, no.193, pp.38-44, 2005-12-10
被引用文献数
3

Epidural anesthesia is one of the regional anesthesias used for the abdominal surgery and the obstetric analgesia for labor. An anesthesiologist need to place the needle tip at the epidural space precisely, according to decrease of the puncture force when the needle tip enters in the epidural space. No study examined the relation between the tip shape and the force curve. In this paper, six needles were compared by a phantom study.
著者
苗村 潔 齋藤 英也
出版者
一般社団法人 日本時計学会
雑誌
マイクロメカトロニクス (ISSN:13438565)
巻号頁・発行日
vol.49, no.193, pp.38-44, 2005
参考文献数
16
被引用文献数
3

Epidural anesthesia is one of the regional anesthesias used for the abdominal surgery and the obstetric analgesia for labor. An anesthesiologist need to place the needle tip at the epidural space precisely, according to decrease of the puncture force when the needle tip enters in the epidural space. No study examined the relation between the tip shape and the force curve. In this paper, six needles were compared by a phantom study.
著者
橋本 洋志 坪井 利憲 大山 恭弘 苗村 潔 天野 直紀 石井 千春 小林 裕之
出版者
東京工科大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は,日常生活で現れる手の動き(箸や鉛筆の使い方,玉遊び等)を時系列データとして取得し,動きの特徴を表す特徴量を抽出して保存する(アーカイブ(archive)と称す)とともにこの特徴量をハンドガイド(写真参照手に装着して自動制御によりワイヤー型アクチュエータで5本の指を動かす)に送ることにより,ハンドガイドを手に装着した人間に,力覚として手の動きそのもののインストラクションを行えるようにすることにある。本年度では,前年度までの実験結果を基にして,次の成果を得た。● 指関節角度の時系列データに対する主成分分析法により,第1主成分が,動きの巧みさの指標となりうること,また,指関節角度の時系列データのうち,箸使いでは,人差し指と中指の間の角度に対する標本分散が,箸使い上手さの指標となりうることがわかった。● 玉回しでは,親指を含めた3本の指先関節が周期的に動くことが上手さの鍵となることがわかった。また,手の動きに関連して,副次的に次の知見を得た。● 手の力覚を用いて,人間の周囲にある障害物環境を認職できるという視覚の代替感覚を実現できることを明らかにした。● 人間がレクリエーションの一環として太極拳の動作を行うとき,手先の動きが重要であることが判明した。これは上手に動こうとするときの指標として,手先でバランスをとったり,スムーズな動作移行のときに手先反動を用いているためで,人間の動作と手の動きとの関連性に注目することが必要であることがわかった。以上の知見をもとに,指先のみならず手先の動きがしなやかになるようなインストラクションディスプレイのプロトタイプを構築し,臨床実験を通してその高い利便性・使用性を立証した。さらに,指先のモーションアシストデバイスを試作し,指の感覚とその動かし方に関する幾つかの知見を示した。