著者
沼田 晋作 荒金 陽助 柴田 賢介 神谷 造 佐野 和利 金井 敦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.45, pp.73-78, 2008-05-15
参考文献数
4
被引用文献数
1

重要情報を不正に取得するための手法は,なりすましやハッキングなど多くの手法が存在する.本論は,ソーシャルエンジニアリングの具体的な実例を分析し,人が演じる「ロール(役)」とそのロールによって取得できる「情報」によって,ソーシャルエンジニアリングのモデル表現を試みる.そして,得られたモデルによって説明が可能な実例を示し,説明が困難である実例を課題として述べる.The technique to acquire the critical information illegally has a lot of techniques like hacking and the disguise, etc. The main discourse analyzes a concrete example of the social engineering, and tries modeling by "Information" that can be acquired by "Role (posision)" that the person performs and the role. And the model explain some of the techniques of social engineering, but it could not explain some of the techniques of social engineering.
著者
牧野 浩之 栗原 俊介 荒金 陽助 上野 正巳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-6, 2013-07-15

電力のピーク需要削減や全社的なエネルギーマネジメントに向けて,オフィスピルや設備の電力,温度,空調実態など 5,000 センサ規模の情報を 10 分間隔で把握でき,複数ピルからの情報を集約可能なスケーラピリテイを持つ電力可視化システム (DKS) の構築,運用を行った.DKS の実装として,MongoDB を用いたセンサデータのセミリアルタイム集計,および HBase を用いたスケーラブルな大規模データ蓄積が可能な基盤を構築した.予備実験では,フィールドトライアルを想定した条件において,目標とするセミリアルタイム性,スケール性を満たすことを確認した.その後,1 ピルでのフィールドトライアルを実施し,DKS を用いた節電対策によってシステムの有効性を実証できた.
著者
荒金 陽助 金井 敦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.3, pp.31-36, 2005-01-19
被引用文献数
1

本論文では,テキスト記述によるネットワークコミュニティを対象とし,利用者の置かれた環境を位置情報として抽出し,趣味・嗜好に合わせた情報共有を目的として,位置情報を記述する空間属性記述表現および,情報共有のための定量的な位置情報比較を可能とする空間属性類似度の提案を行った.実際のメーリングリストを用いた評価実験において,コンテンツの持つ位置情報の類似性について,被験者の主観評価と高い相関を示し,位置情報に応じた情報共有の可能性を示唆した.また,提案手法の応用例について議論した.In this paper, we propose a similarity estimation method for text based network community contents. By our method, place names are picked up from original contents and re-constructed to three layer place name. We defined this layered place name description about a content is spatial attributes description about the content. To compare with two spatial attributes, we propose a spatial attributes similar level. In subjective experiments, there is high correlation between our methods and subject's feeling about spatial attributes similarity of two contents.
著者
荒金 陽助 間形 文彦 柴田 賢介 塩野入 理 金井 敦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.31, pp.33-40, 2006-03-18
参考文献数
7

金融機関の顧客などをターゲットとし,巧みな文言をちりばめたメールで偽サイトに被害者を誘導し,クレジットカード番号や口座番号,暗証番号などを盗み取るフィッシング詐欺が日本でも発生し始めている.本論文では,フィッシング詐欺について典型例を示し,法的・技術的観点からその現状を議論した.日本の現行刑法においては,有体物ではない``情報''をだまし取られたことに対して詐欺罪は適用されず,フィッシング詐欺の被害者を救済することは困難であることを示す.また,技術的に洗練度を増すフィッシング詐欺に対して,代表的な対策である,サーバ証明方式およびブラックリスト方式について説明し,その課題について議論する.Phishing is a network fraud to theft important personal data such as credit card number, password or social security number etc. In this paper, we discuss about the phishing in the law and technical point of view. Since the existing criminal law could not punish the information theft, it is difficult to relieve a victim of phishing fraud. On th other hand, we discuss about some anti-phishing solutions such as server certificate and URL black list approaches.