著者
森下 稔 鈴木 康郎 平田 利文 S Kampeeraparb 楠山 研 石村 雅雄 羽谷 沙織 乾 美紀 ベー シュウキー 荻巣 崇世 NO Fata HEUANGKEO Souphany UNKONG Thidawan TRINH Quoc Lap
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は、ASEAN統合が大メコン圏諸国における基礎教育に与えたインパクトを解明することである。カンボジアではASEAN学習が広がり始めているが表面的である。ラオスではASEAN学習を取り入れる動きは少ない。タイではASEAN学習の導入に最も積極的に取り組まれている。ベトナムでは基礎教育への影響は少ない。中国雲南省ではASEANの発展には関心が高いが、基礎教育レベルでの協力・交流は進んでいない。ミャンマーでは、民主化後のカリキュラム改革が進行中であるが統合のインパクトは確認出来ない。また、全体的に見て児童生徒の交流は増えていないのが実態である。
著者
三牧 純子 桑垣 隆一 荻巣 崇世 新海 尚子 MIMAKI Junko KUWAGAKI Ryuichi OGISU Takayo SHINKAI Naoko
出版者
名古屋大学国際教育交流センター
雑誌
名古屋大学国際教育交流センター紀要 = Journal of the International Education & Exchange Center (IEEC), Nagoya University (ISSN:21889066)
巻号頁・発行日
no.1, pp.57-66, 2014

グローバル化が進み,我々を取り巻く社会が複雑化・多様化する中,分野や地域を越えて連携し,新たな統合知を生み出し課題解決を進めてゆくことが求められている。一方,日本国内においても経済のグローバル化や少子高齢化を背景に,グローバル人材の育成必要性が謳われている。また,現安倍政権は女性の登用を成長戦略の一つに掲げている。こうした背景のもと,名古屋大学では2013年に従来の学問領域の垣根を越えた統合的な知に立脚し,アジアのウェルビーイングの実現に貢献できる女性リーダーの育成を目指した「ウェルビーイングinアジア実現のための女性リーダー育成プログラム」を立ち上げた。本年3月に,このカリキュラムの一環として,試行的に行われた海外での研修結果から,専門や国籍等が異なる学生が互いの強みを活かしあうことが,統合的な知の形成に寄与しうることがうかがえた。