著者
菅野 和恵
巻号頁・発行日
2013

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2009-2012
著者
白取 真実 菅野 和恵
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.20-28, 2012-08-31

本研究では,障害児通園施設保育士のストレッサー構造を明らかにすることを目的とした。因子分析の結果,「職務多忙」,「人間関係における問題」,「子どもや保護者への支援の難しさ」,「障害理解の不足や社会的評価の低さ」の4因子が抽出された。「障害理解の不足や社会的評価の低さ」は,社会全体の障害受容の不足がうかがえることから,障害児通園施設ならではのストレッサーであると考えられた。また,経験年数によりストレッサー得点を比較した結果,経験年数10年以上群の保育士の方が,「障害理解への不足や社会的評価の低さ」をより強く認識していることが示され,経験年数により直面する問題や悩みが変化していると考えられた。さらに,障害児通園施設保育士の精神的健康状態は,不良と示される層が59.3%と全体の半数以上を占め,かなり悪化していることが推察された。
著者
菅野 和恵
巻号頁・発行日
2003

音韻情報や言語情報を扱う作動記憶である音韻的作動記憶の障害は、ダウン症児・者の問題のひとつであり、音韻的作動記憶の問題がダウン症児・者の言語発達の遅れの重要な規定要因となりうることが主張されている。ダウン症児・者の音韻的作動記憶の機序や特徴を明かにすることは、言語発達の遅れが重篤であるとされるダウン症児・者への援助の手立てを考える上で、重要な教育心理学的課題であり、実証的な検討が求められている。そこで本研究では、ダウン症児・者の音韻的作動記憶の特徴を明かにすることを目的とした。 ・・・
著者
生田 茂 菅野 和恵 江口 勇治 篠原 吉徳 熊谷 恵子
出版者
大妻女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

「音声や音をドットコード化し, 画像やテキストとともに編集し, カラープリンタで普通紙に印刷する」ソフトウエア技術と, 「印刷されたドットコードをなぞって, 音声や音を取込んだそのままに再生する」ハードウエア技術を活用して, 子どもたちや先生の「生の声」を用いて教材を作成し, 教育実践活動を行った。知的障害児の通う特別支援学校や肢体不自由児の通う特別支援学校, 通常学校に設置された「きこえとことばの教室」などにおいて教育実践活動を行い, 発音を持たない生徒とクラスメイトとの対話を実現し, 教室に居場所を見つけることに成功した