- 著者
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蒲生 重男
- 出版者
- 横浜国立大学
- 雑誌
- 横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学 (ISSN:05135613)
- 巻号頁・発行日
- vol.30, pp.1-18, 1983-10-30
- 被引用文献数
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1
1981年の夏に,白鳳丸(東京大学海洋研究所の研究船)によって行なわれた東北沖の日本海溝および附近海域の生物学ならびに海底地震調査に関する研究航海(1981年7月6日〜8月4日:KH-81-4)の折に,金華山の遙か東方沖の日本海溝の東側斜面のSt.11(KH-81-4),38°33.9'N.145°15.7'E-38°35.5'N,145°15.1'E,水深5350-5370mとSt.12(KH-81-4),38°33.3'N,144°19.4'E-38°35.4'N,144°20.3'E,水深6380-6450mにて4mビーム・トロールによって採集された資料中に,次に示す甲殻綱,等脚目,ミズムシ亜目に属する7種があった。Janirella(Janirella)aculeata sp. nov., J.(Parajanirella)sedecimtuberculata sp. nov.とAryballurops japonica gen. et sp. nev.の2新種,1新属・新種が認められ,他は次の4既知種J.(J.)tuberculata BIRSTEIN,1963,J.(J.)rotundifrons GAMO,1982,J.(P.)verrucosa BIRSTEIN,1971およびMesosignum latum BIRSTEIN,1970に同定された。これ等および極く近い関係にあると思われるものを含めた11種の分布はFig.1の様である。