著者
山本 太郎 飯島 渉 小堀 栄子 橋爪 真弘 蔡 国喜 夏 品蒼
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

中国における効果的エイズ対策を行うことを目的として研究を行ってきた。研究の過程で、多くのHIV感染者に治療の遅れが見られることが明らかになった。その主たる原因は、受診の遅れであり、早期の受診が、治療効果の向上につながることを報告した。早期の受診には、感染者のHIV感染に対する正確な知識が欠かせないこともわかった。早期治療は、感染予防にもつながるものであり、さらなる啓発が求められる。一方健康教育においてピア教育が健康に対する行動変容に重要な役割を演じることもわかった。したがって、ピアの役割を組み込んだ対策が求められる。
著者
蔡 国喜
出版者
総合地球環境学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

疫学調査により、中国雲南省国境地域における女性セックスワーカーの経済-社会人口学属性、エイズ・性感染症に関する知識、態度、sex behaviorの現状、及びHIV/AIDS,gonorrhea, syphilis, Chlamydiaの有病率及びリスクファクター等を明らかにした。この結果は日本のエイズ・性病感染症の予防策、研究方法に以下の提示ができる:1、感染症予防のためにhard-to-reach-populationに対する有効なapproach方法Respondent Driven Sampling(RDS)方法の実用方法と有効性を提示;2、東南アジア国境地域のhigh-risk-population及び流動人口に対する感染症予防の健康教育や介入が不足しているため、このpopulationがリスク行為を行いやすく、エイズ・性病などの感染症を感染される・させるリスクが高い、これはこれから経済活力で注目される東南アジア・メコン流域において、国際保健(国の壁を越えて感染症連携)の重要性を提示する。