著者
大竹 悠介 近藤 勝俊 藤田 恵美 小垣 哲也 櫻井 健一
出版者
一般社団法人 日本風力エネルギー学会
雑誌
風力エネルギー学会 論文集 (ISSN:24363952)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.23-30, 2021 (Released:2021-12-15)

A downwind turbine whose rotor surface is located on the leeward side with respect to the tower is expected to operate with high efficiency in up-flow wind. In addition, it is expected that a large amount of up-flow wind will be shown in mountainous areas that are common in Japan. Therefore, the wind conditions around the downwind turbine installed in the mountainous area were measured by Doppler LiDAR, and the wind turbine performance in the up-flow wind was evaluated. As a result, it was confirmed that the power of the wind turbine tends to improve as the flow inclination angle becomes larger and closer to the wind turbine tilt angle.
著者
津山 真拡 劉 笛 藤田 恵美子 亀田 豊 清水 宗茂
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
pp.NSKKK-D-23-00033, (Released:2023-06-09)

本研究では, 国内の異なる海域で採取し, 製造された3種類 (沖縄県産, 伊豆大島産, 徳島県産) の国産食塩に含まれる大きさが20µm以上のMPの存在について, 顕微FT-IRを用いた分析を行った. その結果, すべての食塩にPPおよびPEが存在していた. ほかにも, 4種類のMPが確認され, FT-IRでの検出が困難であった微小なMPが食塩中に存在することを明らかにした. また, ほとんどのMPは粒子状であり, 大きさは29~459µmと幅広く存在していた.
著者
藤田 恵美 中田 誠
出版者
日本林學會
雑誌
日本林學會誌 = Journal of the Japanese Forestry Society (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.84-92, 2001-05-16
参考文献数
43
被引用文献数
3

新潟県下越地方において、海岸砂丘地のクロマツ林への広葉樹の混交が林床植生と土壌特性に及ぼす影響について研究を行った。亜高木層に落葉広葉樹が混交した林分では、クロマツのみから構成される林分に比べて低木層の被度がやや低いが、高木・亜高木性の常緑広葉樹の稚幼樹が多く出現した。草本層ではイネ科植物が優占し、クロマツ林では砂地や草原を好む種の被度が高いのに対して、混交林では被度がやや低いが木陰や林内に生育する種の比率が高かった。これらはクロマツ林への広葉樹の混交による林内の光環境と土壌特性の変化が原因と考えられた。土壌はいずれもA0-A-C層からなる砂質未熟土だった。混交林ではクロマツ林に比べてA0層のCa、Mgの含有率が高く、塩基飽和度とpHが上昇していた。また、混交林では表層土壌(0~10cm)へのCa、Mg、Nなどの養分の蓄積が進行していた。海岸砂丘地のクロマツ林における落葉広葉樹との混交林化とそれに続く常緑広葉樹の侵入は、海岸防災林の保全や機能強化にとって重要な役割を担うと考えられる。