- 著者
-
衛藤 光
- 出版者
- 公益社団法人 日本皮膚科学会
- 雑誌
- 日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
- 巻号頁・発行日
- vol.122, no.3, pp.599-605, 2012-03-20 (Released:2014-11-13)
爪に現れる変化には皮膚疾患による限局性のものと,全身性疾患による多くの爪に生じるものがある.代表的な全身性疾患による爪の変化には,爪甲剥離症;甲状腺機能亢進症,白い爪;腎障害・肝障害・炎症性腸炎,黄色い爪;気管支拡張症,黒い爪・爪甲色素線条;アジソン病・抗がん剤,赤い爪;先天性心疾患・多血症・薬剤性,匙状爪;貧血,ヒポクラテスの爪;肺癌・炎症性腸炎・HIV感染症,爪甲萎縮症;扁平苔癬・アミロイドーシス,爪囲紅斑・爪上皮延長・爪上皮出血点;膠原病,爪甲脆弱化を伴う爪囲炎;分子標的薬(EGFRI)がある(表).