著者
中西 一彦
出版者
関西国際大学教育総合研究所
雑誌
教育総合研究叢書 = Studies on education (ISSN:18829937)
巻号頁・発行日
no.13, pp.71-79, 2020-03-31

オノマトペは日常的に数多く使用されていて,特に感覚的なものを共有したいときにその力を発揮する。オノマトペは幼児語や母親語と共通点があると思われるので,オノマトペは幼児にも親しみやすく,多用されやすいと推察できる。そこで,幼児期の言語獲得において,オノマトペはどのような役割があるのかを文献を通して検証する。結果として,オノマトペは音の印象と抽象的なことばを結びつける役割を果たしていることが明らかになった。
著者
林 鎭代 中西 一彦 濱田 格子
出版者
関西国際大学
雑誌
教育総合研究叢書 (ISSN:18829937)
巻号頁・発行日
no.4, pp.97-118, 2011-03

本研究は、国際化社会に生きる子どもの育成における絵本活用の可能性を明らかにすることを目的に、基礎研究として日本、韓国、台湾の絵本の内容の比較を行った。取り上げた絵本は、日本語訳されている韓国と台湾の絵本、および日本の絵本のうち韓国または台湾で翻訳されているもの、各20冊前後である。日本の絵本は国際的に評価が高く、韓国、台湾、中国で多く翻訳されている。物語絵本のほか、生活絵本、科学絵本も多い。韓国の絵本は、儒教的な意識や教育的な意図が感じられるものが多い。台湾の絵本の日本語訳は多くはないが、様々なタイプの絵本が作られる自由さが感じられる。各国の差異から、絵本には、その国の子どもに託した希望が凝縮されていることが明らかとなった。今後の課題として、韓国の絵本に見られる規範性、台湾の絵本に見られる心の自由さが、どのように実際の場面で活用されているのか調査し、日本における絵本活用で、取り入れたい点や改良すべき点について研究していくことが望まれる。
著者
梶原 一亨 井上 雄二 永田 貴久 境 恵佑 西 一彦 尹 浩信
出版者
日本皮膚悪性腫瘍学会
雑誌
Skin Cancer (ISSN:09153535)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.273-276, 2008-03-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
15

66歳, 男性。幼少時期より陰茎に類円形の黒色斑があることを自覚していた。2006年4月に同色素斑上に結節を生じ, 徐々に増大し, 6月ごろに表面が潰瘍化してきた。初診時には, 陰茎体部包皮小帯を中心とした30mm×25mmの色素斑と表面が潰瘍化した23mm×18mm×3mmの黒色腫瘤を認めた。一部生検にて悪性黒色腫と診断し, 陰茎切断術, センチネルリンパ節生検および右鼠径リンパ節郭清術を施行した。pT4bN1bM0, stage IIIC, Tumor thickness=4.7mmであった。
著者
石井 恵一郎 岩本 武治 山西 一彦
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.140-142, 1975-02-10
被引用文献数
1

The spectrophotometric determination of pyruvic acid with cinnamaldehyde derivatives, such as ρ-diethylaminocinnamaldehyde (DEAC), ρ-morpholhocinnamaldehyde (MC), ρ-nitrocinnamaldehyde, 3,4-dimethoxycinnamaldehyde, and 2-franacrolein, was studied. Pyruvic acid was found to react with DEAC and MC to give a red color in aqueoous ethanol solution in the presence of strong alkali. It was noticed that DEAC gave higher sensitivity and deeper coloration. The colored product with pyruvic acid showed a bathochromic shift with increasing sodium hydroxide concentration and reaction time, and a hypsochromic shift with increasing reaction temperaturre. The calibration curve followed Beer's law in the range of (0〜0.4)mM pyruvic acid. The coefficient of variation is about 2.2% at 0.2 mM pyruvic acid. To 1 ml of sample, 1 ml of 10 N sodium hydroxide solution and 3 ml of 0.4w/v% DEAC-ethanol solution were added. The mixture was kept for 25minutes in a water bath at 40℃. After cooling in water, the absorbance was measured at 495nm agaist a reagent blank. The effects of α-ketoglutaric acid and dl-alanine on the absorbance were examined. The procedure is useful for the assay of enzymes which are concerned with pyruvic acid.