著者
川口 輝太 久保 遼馬 藤田 拓也 前田 竜冶 宇津呂 武仁 小林 彰夫 西崎 博光 河田 容英
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2019-NL-241, no.22, pp.1-9, 2019-08-22

本論文では,テレビドラマ視聴者がドラマ視聴後にウェブ上で行うドラマ関連関心動向 ・感想 ・レビュー類の情報探索過程を支援することを目的として,ブログ ・ドラマ関連サイト等のウェブページからの情報収集 ・集約を行うウェブマイニング技術を提案する.具体的には,本論文では,BERT および Wikipedia を用いて,文単位での当該ドラマ関連判定および主観情報判定を行うとともに,文単位での判定結果に基づいて,ウェブページ単位での当該ドラマ関連判定および主観情報判定を行う手法,および,その評価結果について述べる.
著者
久保 遼馬 藤田 拓也 宇津呂 武仁 小林 彰夫 西崎 博光 河田 容英
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.1B5GS601, 2020

<p>本論文では,テレビドラマ視聴者がドラマ視聴後にウェブ上で行うドラマ関連関心動向・感想・レビュー類の情報探索過程を支援することを目的として,ブログ・ドラマ関連サイト・ツイッター等のウェブページからの情報収集・集約を行うウェブマイニング技術を提案する.本論文では,特に,テレビドラマ視聴者がドラマ放送期間中に,ツイッター上で行うドラマ関連の関心・感想の情報探索支援を行うことを目的とし,ツイートの収集・集約を行う手法を提案する.具体的には,ドラマに出演する主要な俳優や登場人物名を表すキーワード,および,それらのキーワードに対する感想を表す形容詞が共起するツイートを収集し,BERTを用いて,それらのキーワードと形容詞の間の感想関係の有無の判定を行う.実際に数百事例を収集し,人手で感想関係の有無を判定した訓練・評価事例を作成し,BERTのfine-tuningおよび評価を行ったところ,約70-80%の精度で感想関係の有無を同定することができた.</p>
著者
嶋田 浩希 西崎 博光 関口 芳廣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.367, pp.47-52, 2012-12-12

本稿では,Twitterクライアントを利用して,リアルなつぶやき音声を収集する試みについて紹介する.これまでにWebブラウザを通じてつぶやき音声を収集する試みを行なってきたが,より多くの音声データを集めるために,Android端末で動作するTwitterクライアントを開発した.たくさんの人間がつぶやいた音声を収集し,それを分析・利用することで,音声認識等の研究への応用を検討する.
著者
渡辺 裕太 関口 芳廣 西崎 博光
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1812-1821, 2006-06-15
参考文献数
11

この論文では,数人と対話ができる音声対話機能を備えた音色識別学習支援システムについて述べている.この論文では,特に,音色の例として人間の声を扱っている.まず,最初に音色識別学習支援システムに必要な機能を被験者実験により調査した.その結果,(1) 音声対話機能が必要である,(2) 1 人よりも2 人で学習すると学習効果が高い,(3) 聴覚情報だけでなく,視覚情報も有効である,という3 つのことが分かった.そこで,前述の機能を備え,複数人で使用できる音色識別学習支援システムを作成した.被験者実験により,学習支援システムを使って音色識別学習をした場合の方が,システムを使用しないで音色識別学習をした場合より音色識別精度が50%改善している.This paper describes a tone color identification learning support system with speech dialogue function that can have a conversation with a few person. In this paper, we especially deal with speech as an example of tone color. First of all, we have investigated functions which are required for the tone color identification learning support system by doing subject experiments. The results showed as follows: (1) a speech dialogue module are needed, (2) training in a twosome gets higher learning effect than training alone, (3) visual information such as spectrograph is useful for training as well as acoustic information. We constructed the support system, therefore, which can be used by a few person and has the functions described above. The experimental result of tone identification by subjects who used the support system showed that the performance of identification achived improvement of 50% accuracy comparing with the case in which the system was not used.
著者
高岡 充 上平 拓弥 西崎 博光 関口 芳廣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.142, pp.51-56, 2010-07-15

本稿では,人間とロボットの対話を円滑にするための,対話ロボットが話題とは無関係な発話を聞き流す機構の構築方法を述べる.まず最初に,話題と関係ない発話を人間が聞き流す機構を被験者実験で調査した.その結果,人間は話題からキーワード群を推測し,認識・理解しているということが分かった.この聞き流しモデルを音声認識のための言語モデルに適用し,カードゲームのための音声対話ロボットに組み込んだ.音声認識実験により,提案された機構を取り入れた言語モデルは,効果的に話題外発話を棄却できることが分かった.