著者
村山 修 中谷 勇 西田 満
出版者
Carcinological Society of Japan
雑誌
Crustacean Research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.69-73, 1994-10-26 (Released:2017-05-15)
被引用文献数
6 5

成体のアメリカザリガニProcambarus clarkii(頭胸甲長30-35mm)の鉗脚前節内部の組織を針で引っかき、また幼弱個体(頭胸甲長8-12mm)の鉗脚前節の一部を押しつぶして過剰再生体を誘発した。この再生体は、傷をつけてから第一回目の脱皮で突起状の構造物として生じた。構造物のなかには第二回目の脱皮で枝別れしたものもあった。しかし、枝別れした構造物でも関節は形成されなかった。成体の過剰再生体の先端には鈎爪が形成されていた。