著者
落合 桂一 赤塚 裕人 山田 渉 寺田 雅之
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:2188871X)
巻号頁・発行日
vol.2020-DBS-172, no.1, pp.1-5, 2020-12-14

台風や大雨などの自然災害が激甚化している.災害規模が大きくなるほど災害規模の把握に時間を要し,初動対応が遅れる可能性がある.そこで本研究では,リアルタイムな人口変動のデータを利用し災害規模を推定することを提案し,推定に有用な特徴量の検討を行う.
著者
落合 桂一 山田 渉 深澤 佑介 菊地 悠 松尾 豊
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.11-22, 2016-06-29

本研究では,Twitterの投稿文章とプロフィール情報から生成した特徴量に基づき,機械学習によりPoint-of-Interest(POI)の公式アカウントを判定する方法を提案する.公式アカウントを判定するため,あらかじめ用意したPOIデータベースを使いPOI名称とTwitterのユーザ名を比較する方法では,1)POIデータベースにないPOIは抽出されないという課題,2)POI名称が正式名称のために通称や略称などが使われるユーザ名と一致しないという課題,3)一般ユーザがユーザ名にPOI名称を利用している場合があるという課題がある.そこで,Twitterの投稿内容やプロフィール情報に基づいてPOI公式アカウントを判定する手法を提案する.本研究では,POI公式アカウント抽出のための特徴量として,従来用いられていた投稿文章や自己紹介文のBag-of-Wordsに加え,POI固有特徴量(場所情報,営業時間,連絡先など),知名度に関する特徴量(フォロワ数やリストに登録されている数など),プロフィール画像の画像特徴量を提案する.実験によりPOIデータベースを利用した場合と比較し,約3倍のPOI公式アカウントが抽出可能であることを示した.また,提案した特徴量を利用した場合,従来手法の特徴量を利用した場合と比較し分類性能を表す再現率0.933,F値0.938で最大になることを示した.
著者
高田 崚介 山田 渉 真鍋 宏幸 志築 文太郎
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2018-HCI-176, no.9, pp.1-6, 2018-01-15

ヘルメットを介してユーザの頭部に装着したドローンによる,ウェアラブルな歩行牽引デバイスを構築した.これまでの視覚や触覚等による歩行誘導と異なり,本デバイスはユーザを直接牽引できる.具体的には,ユーザに対する牽引力および牽引方向をドローンの推進力および推進方向によって制御することができ,方向については前後方向と左右方向の提示が行える.本デバイスでは人間の移動時における主体性が人ではなくドローン側にあり,かつ牽引力を生じているのもドローンである点から,歩行における自動運転デバイスになり得る.また,他の歩行における自動運転を行う手法に比べて,本デバイスは頭部装着型であることを特徴とする.
著者
萩原 涼太 山田 渉央 佐藤 直之 池田 心
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-35, no.11, pp.1-8, 2016-03-01

本研究では,麻雀における 「相手の和了点数予測」 という部分問題を対象にその推定精度の向上を試みた.実験では,既存研究と同様にオンライン麻雀サイト 「天鳳」 の牌譜を学習用に用い,機械学習することで相手の和了点数を予測する.既存研究では比較的単純な重み付き線形和のモデルを使っていたのに対し,我々は特徴量のグルーピングおよび組み合わせによって複雑化されたモデルを推定に使用した.そのグルーピングと組み合わせの制御は局所探索法で自動的に行っている.これらのアプローチで性能が向上する事を確認した.さらに,我々は同じ問題に対して多層ニューラルネットワークによる学習も試みた.その結果,線形和モデルの場合よりも汎化性能が向上する事を確認した.